「仙台 和風オイスターバー kakiyaの松島産カキフライと金華サイダー」
2011年 05月 25日
さて、この日はステーキ宮の訪問の後チロルの泉中央店へちらりと寄らせていただいて、その後多賀城の先まで用事があってお出かけしてきました。
その後また仙台駅近くの定禅寺通りまで戻って来て、この日の2軒目「Kakiya」さんにお邪魔です。
夜ごはん1軒目(^^;)がスタート。
このKakiyaさん、オイスターバーです。
8席というちっちゃな店舗だけど、物販もやってるしテイクアウトもOK、これからの季節は良さそーな、緑深いオープンエアな席もあります。
様々な要素がぎゅっと詰まった牡蠣専門店。
そうだ、仙台ってやたら歩道が広いんですよね。ちょっと外の椅子で食べるだけで特別感が味わえるかも。
このお店の母体は工場、場所は松島の手前の利府。
そこから三陸の牡蠣を直送して提供する、このお店はアンテナショップ的な役割も果たしていたのです。
しかし。。。現在三陸や松島からの牡蠣の水揚げは無し。
私がお邪魔した日は石川・能登の牡蠣、三重鳥羽の浦村牡蠣、兵庫赤穂の坂越忠臣蔵牡蠣、アメリカ西海岸のクマモトオイスターがフレッシュオイスターとして扱われておりました。
この牡蠣を調理法を選んでオーダー。
私は、石川能登牡蠣を生食で、三重鳥羽浦村牡蠣を石焼で、兵庫赤穂のさこし牡蠣を炙りでいただきました。
たぷたぷに旨味水を含んだ生牡蠣をレモンだけでいただきます。
クリーミーでほど良い塩気。軽い苦みが余韻として残ります。
お店の店長、内海マネージャーの<牡蠣の食べ方おすすめナンバー1>という石焼。
ふっくらと水分を残して蒸し焼き状態に。十分なレア感と熱の入りできゅっと締まった食感です。
これを牡蠣醤油で和風に食す、これがKakiya流。
こうして食べたKakiyaの牡蠣は、1粒につき50円が日本オイスター協会へ募金されます。
牡蠣を食べることで牡蠣の生産や販売に還元・寄与するって事なのですね。
もっと何かしましょうよ、ってことで、金華山醸造の金華サイダーで乾杯。
独特な香りがあってフルーティーなサイダーです。
もし見つけたら飲んでみるべし。ひと口目で「あっ♪いい風味。」と感じられる美味しいサイダー。
そして、このお店で絶ーー対頼んだ方がいいのがカキフライ。
私が行った当日は震災前の松島の牡蠣で作られたものが食べられました。
衣に軽く味付けしてあって小ぶりながら一番牡蠣の味が濃厚でクセがなく、好みの牡蠣でした。
テイクアウトで購入していく方も多く、これは。。本当に美味しいわ。
その場で揚げ始めるのでその数分が待てずに諦めちゃう人もちらちら見かけたけど、これは待つ価値あり。そして出来れば家に到着するまでに揚げたてを味わってみる、が正解。
街ゆく人に「このカキフライは食べた方がイー!」と声かけたくなるくらいに美味でした♪
松島の牡蠣パワー、見てしまいました。
牡蠣のやわらか煮。
佃煮風の煮含め牡蠣。お酒やしょうゆで甘辛煮。締まった身の奥から海の旨味がじわーっと染み出してくる一粒。どこか家庭的な味も手伝ってあっという間に食べてしまう。
特に貝柱に行き当たる瞬間が幸せです。
物販コーナーにもありますのでテイクアウトOK。日本酒に合いそうだなぁ。
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Kakiyaは震災の次の日12日からすぐに炊き出しを始めたという、かなり早くに温かいものを提供出来たお店のひとつです。
炊き出しっていうのは早い人が勝ちってわけじゃない。やりたくてもやれないお店も沢山あったのはもちろんなんだけど、色んなタイミングが合ってほかほかの「牡蠣なべ」を1杯100円で提供したっていうのは前向きな力が働いたのだと思う。
震災地の最初の2~3日はまーったく食料がなかったこともあって、お店を開けて何かを提供していることに特別な意味があった時期でもあったと思う。
本当のところはkakiya的には工場や今後の牡蠣の生産販売の部分でもまだまだ心配ごとは沢山あると思うのに、一歩一歩前進されている姿にこちらが勇気づけられました。
このお店で京都からいらしてたボランティアの方にお会いしました。
夜は何軒もみんなで回って楽しみながらも経済活動してらっしゃる。
席から立ってお礼を言いました。こういう方たちが真っ黒になりながら瓦礫の撤去や捜索を続けていらっしゃいます。特にこの方は既に2度目だとのこと。そういった信念ある行動にもまた勇気を貰い、感謝の気持ちでいっぱいでした。
自然の怖さ、海への畏怖も感じるけれど、やはり海からの恵みというのは我々日本人のDNAにはしっかりと記憶されているものなのですね。
今まで何の疑問もなく東北の魚介類を関東で食べていた私だけど、美しい海を守りながら伝統的に漁を続けてくれていた漁師さんがいたからこそ、恩恵に預かっていたのですよね。
こんな大きな事が起こらないとそういう思いにならなかった自分のちっちゃさを恥じながらも、それに気付いた今こそ、漁師さんたちへの気持ちを送っていきたいです。
立ちあがっていく海の仕事の皆さんの頑張りを忘れず、ずっと応援していきたいですね。
そしてこのお店に行ったらカキフライ、ってのも忘れないで下さいネ♪
絶対だよーー(^^)
今お住まいの地域からも応援することが出来ます→ kakiya通販サイト
つづく。
東北支援project 第1弾:仙台 Presented by 山形食べ頃ドットコム】
【東北支援project 記事まとめ:時系列】
◆東北・仙台から帰ってきました
◆東北支援project 第1弾:仙台 Presented by 山形食べ頃ドットコム(オープニング&到着するまで)
◆仙台 イタリアンレストラン チロル仙台店のコスモポリタン
◆仙台 飲食業界の方へのインタビューでわかったこと
◆仙台泉区 ステーキ宮 八乙女店のひとくちてっぱんステーキ
◆仙台 和風オイスターバー kakiyaの松島産カキフライと金華サイダー
◆仙台・作並 作並温泉 鷹泉閣 岩松旅館 岩風呂とお部屋
◆仙台・作並温泉 広瀬川と作並こけし平賀謙次郎商店
◆仙台 縁・YENISHI(えにし)の比内地鶏もも焼
◆仙台 牛すじ薪(しん)の牛すじ赤・白
◆仙台 ハミングバードの生パスタ モッツァレラとバジルのアマトリチャーナ
◆仙台 五つぼの焼き鳥・ネギ皮巻き、タタキとお刺身
◆仙台 ままや 仙台駅の山形料理 だし、ひっぱりうどん
◆仙台 フルーツのいたがきのロールケーキ フルーツロール
◆仙台訪問2011.5.15~17 まとめ
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コレはいかなければ!´ゞ
三陸の牡蠣がはやく入るようになるといいなー。
牡蠣が牡蠣を支えるって素晴らしい考え方ですよね。
特に仙台と言えば松島の牡蠣っていうイメージありますしね。
松島などは恐らく観光にかなりの打撃があるのではないでしょうか。田里津庵でまた牡蠣が食べたいです。
帰りにふらっと立ち寄る感じがぴったりはまるお店ですね。
カキフライと金華サイダー、だったら東北産ですね♪
たしか岩手のビールもありましたよね!それでもやっぱりALL東北産ですね♪