「静岡・三ケ日 三ケ日みかんが出来ました♪」
2011年 12月 13日
静岡県の三ケ日へ、三ケ日みかんの成長を見に行ってきました~!
あれはまだ夏前の6月。
三ケ日みかんハイボールを体験するためにお邪魔した三ケ日は、まだ小さいみかんが出来始めたばかりの頃でした…。
あの時は三ケ日みかんを知りたくて電車にコトコト乗って三ケ日町まで行ったんだけど、爪の先ほどのみかんしか出来てないし花の時期も終わったし三ケ日なーんもないよ、と言われたのですが。。。
55aiai、大感動!
だってこーんなに広い果樹園なんて見たことがなかったんだものー!(6月の写真)
これを見ちゃいますと「黄色いみかんが鈴なりなみかんの木、そして町中みかんだらけな画」みたいなのを欲しがりますよ、80%くらいの人はきっと。
もちろん私もそんな人間のひとり。
よってまた遥かなる遠征をしてきました。
三ケ日旅、スタート。
まずは新幹線からの富士山~。6月はうっすらとしか見えなかった富士山、見えた。
浜松から乗り継いで新所原まで。
そして私の好きな電車「天竜浜名湖鉄道(天浜線)」にて三ケ日へゴー。
天浜線はガタンゴトーンと揺れまくります。立ってる人なんていないけど(電車人いないし)、私は立って撮影のためスタンバイ。
カメラ握りしめ下半身でぐっと支えるのですが、電車の壁に肩ゴツンゴツン強打するくらいに横揺れします。
車両はすごく大切に使われてる感じがして清潔感あります。
三ケ日に近づく数駅手前まではみかんの「み」の字も見えてこない。
それなのに途中から急に黄色いのがポツンポツンと出てきたと思ったら、一気にみかんの世界へ突入です。
三ケ日みかんはちょうどお正月過ぎたころに出荷の最盛期、と聞いていたのでみかん収穫前の見学は11月くらいでどーかな?と思ってたのですがこれがドンピシャ。
最っ高に忙しい季節にお邪魔してしまいました…(汗)
さて、まずは<みかんってどうやって収穫するの?>というお勉強です。
今回もJAみっかびさんの全面協力を得ましての、みかん畑散策です。
まずは久米農園へ。JAみっかびの関係者が口を揃えて「おいしい。」と言う久米農園。
でも当のご本人久米さんは至って控えめです。
久米農園のみかん~
摘み取りの方法を教えてもらいました。
「2度切り」というやり方をします。
剪定ばさみを使い一度みかんから5ミリくらい離れたところで切り、最後にギリギリのところでもう一度切る。
その最後のひと切りの時にみかんにキズがつかないように、かつギリッギリで切るというのがなかなか難しいです。
実演↓JAみっかびFさん。ご実家はみかん農家ではないそうですが華麗な手さばき。
やはり三ケ日周辺に生まれ育つと誰もがFさんのようになれるのでしょうか。
ギリギリで剪定することで箱に入った時に他のみかんを傷つけない。
そしていつも私たちにおなじのヘタの形に完成♪
みかん畑の中で早速1個。
枝についたまま完熟した早生種。
凝縮度合がハンパなく美味しいです!
乾燥した季節ののどを潤してくれる~。お茶飲まずに我慢してて良かった(笑)
噂どおりの美味しさ、久米農園。
こんなちっちゃいのが(6月の写真)、
立派に育つもんなんですねー。
農家の方たちのご苦労に頭下がります!
あっという間にこんなに!
すごいわー、重労働だろうけどこんなに立派なみかんがとれたら嬉しいでしょうねー。
大切に育てられている証拠、みかん吊り。
たくさんの実がなると木々がぐーっとその重みに耐えかねて地面へしなってしまうので、金沢・兼六園の雪吊のように紐で支える、みかん吊り。
大切なみかんに土がついたりキズがついて腐らせてはいけませんからね。
久米農園はみかんだけでなく動物にも愛情を注いでいます。
愛犬クッキー。
人懐っこすぎるので番犬には向きませんが(笑)
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さてさてお次は<誰が収穫するの?>ってことで、収穫期の三ケ日みかん畑をひた走り。
みかん畑の生産者さんたちはこの時期、家族総出でみかんの収穫に入ります。
でも家族だけではまかないきれない大量のみかん。なので、この時期だけ畑にお手伝いに来てくれる「切り子」と呼ばれるアルバイトの方たちが毎日みかん摘み取りをしてくれるのです。
みかんの畑に続く道は細くてくねくねしているのですが、朝この道が切り子さんたちの出勤で大渋滞するのだとか!
季節の風物詩とも呼べる三ケ日あるあるです。
そんな切り子さんを多い時では30人ほども抱えるという、広大なみかん畑を所有なさっている後藤農園へお邪魔します!
後藤農園は現在、後継者として息子さんが頑張っていらっしゃいます。
今年は残念ながら数としては不作。
もっともっとたわわに実がなるのだそうです。
切り子さんたちもみかんの出来の見極めがすごいってことですよね。
周辺地区(静岡市内や豊橋など)からいらっしゃっているそうです。
こうして平地はまだ良いものの、山肌にもきっちりみかんは植えられているわけなので収穫は本当に大変だと思います。
後藤農園、みかんいっぱい!!
美味しそう~。
どこの町だってどんな産物だって、農家にとって頭がいたいのが後継者問題。
それでも三ケ日は比較的後継者が付きやすく、息子・娘が後を継いでくれる事例が多いと言います。
この畑を後継ぎたい、と若者が思える。
そこにはやっぱり「きちんと稼げる農作物=三ケ日みかん」という図式が成り立っているのではないかと思うのです。
みかん一本に絞っているというところはかなりリスキーでもありギャンブルでもありますが、三ケ日の場合多少の違いはあれど「三ケ日のみかんを全国に、世界に」という同じ方向を向いてやっているというところがとても強い。
これだけ強い産物があることが、ちょっとうらやましい。
出来るだけみんながみかん作りを続けてくれるように、そしてまだ作れると思ってくれる、続けやすい環境へと手助けするのがJAみっかびの役目だと、使命を持って取り組んでおられる。
若者がみかん畑で働くのを見ているとほのぼの温かい目で見てしまう、私も立派なオバちゃんです!
奥は切り子の人の車でいっぱい、右の青いのは風よけ、左の下の側溝のはイノシシよけ、みかん吊りも見えるという、三ケ日を凝縮したような写真。
次の記事は、
三ケ日のお母さん、機械を使いこなす!の巻です。
三ケ日のオートメーション化がえらくすごいことになっていました、というお話。
あさってくらいにアップ♪
お楽しみに~^^
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三ケ日みかん、到着しました
酸っぱいみかんが食べたい。
最近は品種改良のお陰で酸味がちと足らんのです。
いや、別に妊娠とかしてませんよ!(笑)
三ケ日のみかんは比較的甘いのですが、その奥にちゃんと酸味もあるのがこれから販売が開始する「青島」という品種です。
私もそれをすでに購入済み!好みに合うかなぁぁぁぁ~、届くの楽しみです!
味濃くてすっぱいのは美味しいですよね!今度おなかさすりますね^^
ちっちゃいみかんも可愛いですよー
勝手に生理落果してちっちゃいのがいっぱい下に落ちてたりします。
でもやっぱり黄色くなったみかんのほうがいいですね(笑)
みかんは葉っぱが緑濃くて結構固そうでした。ああいうのも畑を見ないとわからないものですよねー
後藤農園の後継者さん、私の高校の同級生かも!…もしそうなら、すごく明るくてしっかりしてて、素敵な男子でしたよ。クラス委員とかやっちゃうような。
三ヶ日みかん、私が浜松にいた頃は早生が殆どで、青島が出てくるとああもうみかんも終わりだな~、って感じでした。早生は三ヶ日産、青島はそれ以外の産地、だったんだけど。
三ヶ日みかんは年初めにはもう出回ってなかったのに、東京にはあるから不思議。きっと、年明けからは首都圏用で出回るんですね。
今はもう離れてしまっていますが、故郷のおいしいものを紹介して頂けるのがすごくうれしいです。
地元ネタコメント有難うございます!
後藤農園の後継者さんはお話していませんが、雰囲気から察するに農業というものをヘンに気負いせず楽しみながら挑戦されているように感じました。やっぱり優秀な方だったんですね~
そうそう!年明けから東京でいっぱい見ますね、三ケ日みかん。
先日も浜松の野菜屋さんとお知り合いになってみかん話で盛り上がりました。
離れてもいくつになっても、故郷は特別ですよね。
その気持ち、とっても良くわかります。
また天竜浜名湖鉄道の名前は聞いたことはあったのですが、乗ったことはなく、aiaiさんの記事を読んで、乗りたくなりました。天竜浜名湖鉄道は、一畑電鉄の2両編成の上を行く、1両編成なのですね。
三ケ日の方には子供のころから当たり前の景色だったものも、私には新鮮でした。
静岡にお住まいでも見たことないですよねきっと。これだけみかんの町って静岡の中でも。。。
天浜線、楽しいのでぜひ。
揺れ揺れなのが楽しいです^^