「静岡・三ケ日 三ケ日みかんオートメーション化と選定場」
2011年 12月 15日
さてさて、こちらの記事の続きです。
三ケ日みかんを収穫するところまでを見せていただいた後は、
そのみかんをどーするのか、ってことからが今日の記事。
<みかん収穫からおうち選果>
収穫されたみかんはこうやってまとめたら、トラックでおうちに運びます。
トラックに運び込む(荷台まで持ち上げる)のも重労働。
…なのですが、すでに農家の皆さんはしっかり機械化されていているんです。
前の記事でも書いたとおり、みかんを摘む作業っていうのはどうやっても手作業になっちゃう。
でもそれ以外のところは出来るだけ機械で補って、たとえ農家さんが年を取ってもきちんとみかんを育てていけるようにというJAからの指導と地域同士の協力がなされているんです。
個々の農家のオートメーション化の例として、石川農園さんへお邪魔しました!
石川さんの畑はちょっと山奥に入ったところで、急に空気がヒヤッとするような深いところにありました。
たくさんの青島みかんがなってます♪
青島みかんは上から押しつぶしたような平たい形。
今年は少し大き目に出来上がっているということです。
すっごいでしょ~~~
こんなにいっぱいなってるのに、それでも今年は少ないって言うんですよ。
で、今年が少ないてことは。。。来年は豊作になるんですってよ~!来年も絶対に見に行きたいわ^^
この日の石川農園も10人程度の切り子さんたちが作業中。
ほんとーに一番お忙しい時期にお邪魔してしまった。。。
石川農園の石川さん。この笑顔でみかんいっぱい作って下さってます!
こうして石川さんが果樹園で摘み取っている間、ご自宅ではお母さんと奥様がみかんの仕分け作業を行っています。
ここでの作業は不適合なみかんを除去し、だいたいの大きさごとに分けます。
コンテナごとにみかんを積んだり貯蔵するために積み重ねたり。
ここで使われている機械。自宅敷地内の倉庫の中で行われている作業はまさに家内制手工業といった様相です。
機械は手作りしてるんだそう!
はんだ作業や改良を重ね、自分たちが使いやすい機械を作りだす。
そしてそれを使って出来るだけ効率のよい作業方法を見つけ出す。
石川さんのお宅では熟練した機械取り扱いによって、お母さんまでもが重たいみかんをヒョイッと運んでしまうのです♪
この機械によって簡単に重たい物を持ち上げ、高いところにも積み上げる事が出来るのです。
それでも寒いところでの作業、立ったままの作業も多いです。
どうぞお体お気をつけてください、という気持ちでいっぱいです。
そしてコレ!
このコンテナに入れたら選果場へ向かう合図。
このマルMと書かれた緑とオレンジのコンテナこそ、JAみっかびへ運ばれる印なんです。
さてここから三ケ日みかんは、皆様の手元へ届くための本当の旅に出るんです~
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そんなことでみっかび駅からのすぐ近く、JAみっかびさんへ戻ってきましたよー
6月に来た時には知らなかった、ものすごい扉が開きます。。。
JAみっかびのマスコット・ミカちゃんは昔からするとそばかすがなくなって、ちょっとイマドキな女の子になったらしい。
<三ケ日みかんはどうやって仕分けされてみんなの手元に届くの?>ってところを工場見学させてもらいます。
JAみっかびの敷地内にある、選果場へ。
ここにJAを通して売られる三ケ日町のみかんが運び込まれ、大きさや甘さ、等級ごとに選別されるのです。
ほら出た~、この緑とオレンジのコンテナ。
各々の農家は摘み取りの時や作業の時は自分用のコンテナを使っているのですが、選果場へ持ってくる時には必ずこのJAみっかびコンテナーに移し替える決まりになっているんです。
早朝はここへ運び込むトラックで渋滞を起こすというこの選果場の入り口へとトラックは入庫します。
中へ入るとコンテナの山。
さて入ってきたトラック。大量に積まれていますよね。
2トントラックいっぱい。
今ここに運んできたお父さんがタッチパネル式情報端末機に自分の情報を入力し、その情報を埋め込んだICチップ入りのピンクのボールをコンテナの中へ入れます。
そして定位置に停車したトラック。
それぞれが使うトラックの微妙な大きさを機械によって測り、パレットと呼ばれるコンテナのお皿にアームを差し込む位置確認。
力強いアームが一気にみかんを持ち上げます。
以前はこの作業、コンテナを1個ずつ空けるという作業を生産者の皆さんがやっていたそうです。
また運んだみかんがそれほど大量でなかった場合はフォークリフトで。
さらに手動荷降し装置を使う場合も。
全く力を加えなくても重たいコンテナ3つを楽々運べるパワーアーム。
こうして生産者の方はトラックからみかんが降ろされたら今降ろした数と同じ緑&オレンジコンテナをトラックに積んでもらって、選果場でのお仕事終了。
これをぜーんぶ手でやっていた時代から比べたら、そりゃあもう効率アップしましたよね。
みかんたちはベルトコンベアーでどんどん運ばれていきます。
ピンクのボールも見えます。
このみかんは順番にコンテナから空けられて、次は一つずつの選果に移ります。
まずはざっくりと人の目で傷んだみかんを除外します。
みかんの川が流れています、泳ぎたい。
ここからみかんは「光センサー」へ移動、糖度を測る作業へ。
そしてさらに大きさの選定へと流れていきます。
ここが消費者にとっては重要です。
私たちが美味しいみかんを選ぶことができるようなシステムが、ちゃーんと出来上がっているということ。
過去にはこのようなシステムがなかったため、先ほどの写真にあった運ばれてきたコンテナから1つのみかんを取り、そのみかんの糖度を測ったらそのまま箱詰めされていたという状況。
それだと箱買いしたみかんの中にも甘さや等級に差が出てしまうのは否めません。
そういえば子供のころ、箱の中のみかんから美味しそうなものを自分なりに選んでいた記憶が甦ります。。
でもこうして<一つずつのみかんを光センサーで測る>ことで、私たちは上手にみかん選びができるようになったということなのです。
「みかんはみかんでも、美味しいみかんを買いたい。」
そう思うならばきちんと光センサーで計測されたみかんを、糖度ごとに、大きさごとに箱詰めされたみかんを購入すれば良いってことなんですよね。
(あとは好みとお財布との相談。笑)
糖度・大きさを機械で測った後はさらに人間の目でチェック。
前の記事でも書いたように、ヘタの切り方が甘い部分などは手作業で丁寧に切りなおします。
大きさもきちんとチェック。
いよいよ箱詰めされ、
出荷へと向かいます。
ここから私たち(消費者)の元へと運ばれて行くのです。
先日も東京のスーパーでこの箱見つけました。
関東方面には良く出ているようです。(1月くらいからさらに良く見るようになるかも)
このJAみっかびのオートメーション化。すべてを構築するまででも2年かかったという、世界にここにしかないみかんのためのオートマチックオペレーション。
コンテナを統一したりスペシャルマシーンの設置など、みかん一直線な三ケ日のみかんへの情熱を感じられる選果場なのでした。
工場見学ってやっぱり興奮する~っ
あのまったくみかんが出来てない時期に、押し掛けるようにお邪魔してしまった6月。
(´・ω・`) 困った。。。(JAの皆さんがね、笑)
こんな感じだったけど、
なんとかこれで完結。みかんの里みっかびでみかんまみれになれて幸せ。
早速自宅に帰ってからもみかんまみれ。
ご存知でしょうか。
みかんは今、新しいむきかたによって新鮮で斬新な方法で楽しまれているということを。
立体的な形を考えるのが昔から苦手だったワタクシにとっては非常に苦手分野ですが、がんばってむいています!
ぜひ皆さんもレッツトライ。
全く生き物として形をなしていなかった初めての「むきかた」
現在三ケ日みかんとタイアップ中!
「みかむきのおかげで家族の絆が生まれた。」
そんな声も聞こえてきているそう。
で、この三ケ日みかんが販売されている「ミカちゃんショップ」。
三ケ日には大きく「早生」と「青島」の2種類の品種があって、現在は早生のみが販売中。
いよいよ12/19から青島が販売開始となるようです。
毎年あれだけの大量のみかんを4月までに売り切ってしまうそうなので、実は争奪戦なのではないかと少々緊張気味のワタクシ(既に6月から鼻息荒い)。
みかんは「甘さ」と「酸味」のバランスと「味の濃さ」が美味しさの尺度になります。
とはいえ最後の最後は結局「好み」。
私は甘みが濃く強くて軽く酸味もある、が好きなのでホントはミカエース早生のがいいかもなー、それとも「心」?「誉れ?」毎日ショップを覗いては迷いまくる日々。
・・・っとこの記事を書いた時は思っていたのですが、つい先日無事『青島ミカエース』を予約購入いたしました~。
皆さんもみかんチョイス目安表で好みを探してみてくださいな。
最近1日1個みかん生活を送っていますが、気のせいか顔を洗う時に肌がきめ細かくなったような気がします。
乾燥した気候の今、ジューシーみかんでのどを潤すって結構いいですよ。
ちなみに三ケ日へ訪問した場合は「JAみっかび特産センター」に行くとみかん加工品やまほどあります。
これはあくまでも私の感想なのですが、三ケ日を車で走っていてもみかんをあちこちで売ってる姿ってあまり見ないんですよ。
これってどのおうちもみかん農家だから?
スーパー行けばあるんでしょうけど。
なので特産センターへ。ここは東名三ケ日インターからすぐなので、ご興味あればぜひ!
個人的にはミカちゃんエコバッグとシロップ漬けみかんがお気に入り。
有田(和歌山)も九州のあちこちや愛媛を代表とする四国のあちこちや伊豆や愛知や三重や山口も、どこもみかんは美味しいの。
でもこうして皆さんにお伝え出来たのはJAみっかびさんとご縁があり、そして隅々まで見学させていただいたからこそ。
みかんへの熱意すべてをお伝え出来ないのがもどかしいくらいに盛り上がってる三ケ日です。
今年は皆さんも美味しいみかんと巡り合えますように~
長い記事を読んでいただきありがとうございました!
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三ケ日みかん、到着しました
私たちの手に渡るまでこんな工程があったんですねー。
味わっておいしくいただきたいです。
三ケ日みかん見つけたら購入してみまーす!
先日、会社のお歳暮で「みっかび」いただきましたっ!!
あれは、早生ですね♪笑
しかし、「みっかび」駅というのがあったなんてーーー
最後の方のあの瓶詰!!ほすぃーーーーー
皮をむくのがめんどくさいもんで^^;
でも、楽しみながら剥くというのもあったわけですね!!
その後の、薄皮も剥きたい私。。。そう呑み込めないんです。
でも、この時期だけのみかん♪ 薄皮も食べます!!笑
ありがとうございます~!
おー!三ケ日みかんのお歳暮、それは早生です早生。
瓶詰めみかんはかなり人気らしいです。まだ開けてないのですが甘さ控えめのシロップになっていて、非常~に美味しいらしいです!
皮にはすっごく栄養があるらしいですよ。
てことでその話を聞いてから中の皮は食べるようにしました。
外皮はちっちゃくして乾燥させてます。お風呂に入れようかなと思って♪