「真冬の山陰を巡る旅2012 三徳山 国宝 投入堂と三朝温泉」
2012年 03月 12日

この記事では三朝(みささ)温泉の町並みと、そこから足を伸ばせる三徳山(みとくさん)にある国宝投入堂(なげいれどう)をご紹介しますネ。
私もこのあたりは初めての訪問なのです。
テレビCMでも有名な「はわい温泉(湯梨浜町)」が鳥取中部の海岸沿いだとするとほぼ直線上、地図では下方面へ。
倉吉(過去記事)を越えてさらに山のほう(日本地図だと中央方向)へ近づく場所。
そんな場所だからこそ町より雪は深く、気温も少し下がり気味でした。

まずは三朝温泉を一度飛び越えて、三徳山へ向かいます。
今回どうしても見ておきたかったのが「大山(だいせん)寺」と「三徳山投入堂」だったのですが、大山は大雪のため断念。投入堂も閉山中なのですが、下道からの遥拝をするため大雪の山へ突入です。
バスを調べていたのですが、この日宿泊予定だった三朝温泉 後楽の方が連れて行ってくださるという、非常ーにアリガタイお言葉を頂戴し、甘えに甘えてれっつゴー。
途中雪の壁が左右に出来ていて、さすが鳥取・・・!と思う場面しばしば。
数年前まではこんなこともなかったのですが、ここ2~3年は異常ですね。

途中の道路にある鳥居を通り過ぎ、

雪で埋もれた道を確認。
(本来ならばここが投入堂までの登山口)

そして辿り着きました、遥拝所。

望遠鏡を使ってみたいので、雪を越えて近づきます。

こっち方向のがけの上にあるはずです・・・

あった・・・!
見える??

こーれー。
ほんとに断崖に建っている。
国宝です!

暖かい季節になれば上まで登山が出来るのですが、最後に鎖を使って垂直な壁を登らなければいけないみたいです。。
体力に自信がある方、ぜひ。
でもこの周辺、季節になると緑が濃くて本当に美しい場所だということなので、いつかまた暖かい季節にせめてこの下まででも(笑)来てみたいなと思います。
よく見れば周辺は凍り付いているようですがこの投入堂に雪が積もっていないことを見ると、少し洞のようになったところにすっぽりキレイに収まっているみたいですね。
どうやってこんなところに建てられたんだろう。。謎です。

駐車場らしき場所も雪で埋まっておりました。
バスで来なくて良かった。。。こんな寒いところでバス待ってたら凍死してたかもしんない。

---
旅館の方の力を借りてしっかり遥拝できた投入堂を後にして、温泉街へと戻ります。
日本百景でもある三朝。
ここ三朝には「白狼伝説」というのがあります。
三徳山までの道で出会った白い狼を殺さずに助けたというところから、そのお礼に夢の中で温泉がわき出でている場所を教えてもらえた、それが三朝温泉のはじまりっていうお話です。

山間の街は川を中心に発展し、良質なお湯を持つとして山陰でも屈指の人気温泉です。
大きな川は三朝川。
6月にはホタルが、初夏にはかじかがえるが。
そして季節ごとの移ろいを楽しめる温泉町の景色です。
寒かったんだけど、川沿いの雪景色はなんかイイなーと思ったり。

川幅が広くて水も多い。ザーザーと流れる音が響く町。とてもよろし。

河原には足湯も完備~、え、いや、これ足湯じゃないのかな?もしかして露天風呂??
ほどよい温度でした~^^

温泉町をくるくる町歩きです。
商店の並ぶ温泉本通り。
店先の雪かき中でした。

ほのぼのとしてこじんまり。絵に描いたような可愛さがある。
ただ、昼間お店がクローズしてるところが多いのはちょっと残念。

途中、薬師の湯に立ち寄ります。
9:00~22:00まで利用できる足湯と飲泉施設。
寒い三朝で、空気に白い湯気を出してるのを見るととっても魅力的。
そもそも三朝の泉質はラドン(ラジウム)の含有率が世界一なのですね。よって、療養目的の湯治場としても有名なのですよ。ミネラル分も含まれているし、ラドンの効果で免疫力アップや老化防止(←ここ大事!)になるそうです~

細い側溝は流れが速く、近所の人の雪捨て場にもなっています。

子供たちは大胆!(笑)
女の子ふたりが流れてくる雪の塊にも負けず、ばっしゃばしゃ。

小さな路地が沢山ある町。
昔ながらのまっすぐでない道が、小さな坂を含みながら続きます。

そうこうして到着したのが「三朝神社」デス。

雪の中の拝殿。
彫刻がすてき。

神紋は矢、苔むした鳥居、古い社。

神主さん、優しい方でした。
ご朱印をいただいて帰りました。

恋谷橋。

映画「恋谷橋(オフィシャルサイト)」はまさにこの橋と三朝を舞台とした物語。まさにこの映画の舞台となった場所がここなんです!
橋の真ん中にはみんなの絵馬が。

この絵馬は旅館やお店で購入できます。

浴衣を着た女性たちがかじかをなでていました。
良縁成就。恋愛成就、夫婦円満などの思いを絵馬に込めます。
そして縁結びのかじかをなでます。
みんながこの橋の上から三朝川を眺め、お祈りして、思い出を作っていくスポットなのですね。

橋から少し戻って、藤井酒造へ。
購入しなかったのに思いっきり試飲させてもらっちゃいました・・・!

白狼伝説にちなんだ名前を冠したお酒「白狼」の製造元です。
ほらいっぱい 呑んだ呑んだ(笑)

インターナショナルワインチャレンジ2010の日本酒部門にて、古酒最高の栄誉を勝ち取ったということでした。
優秀な酒蔵があるんですねー
お昼から開いていましたので、三朝に行かれた際にはぜひ。

最後に、旅館の方に「ここ見ておいて。」って言われていた彫刻の館へ。
素晴らしく精巧な彫刻が並んでますけども・・・・

これって。。。。原料が高野豆腐なんだそうですわ!こりゃびっくりした!
三朝に伝わる地域伝統技術。昔はお祝いの席にはかかせないものだったということで、料理人の方たちが継承してきた技術なんだって。
ちょっとやってみたいような気も。高野豆腐を削る感覚ってどういう感じなんでしょう?
勝手なイメージはメラミンスポンジみたいなサクサクしてる感じなんだけどー。。

ぐるっとまわって旅館へ向かう。
この日のお宿は豪商の古民家を移築したという「後楽」~。

続きます。
・真冬の山陰を巡る旅2012 スタートします
・真冬の山陰を巡る旅2012 鳥取砂丘、浦富海岸、荒砂神社
・真冬の山陰を巡る旅2012 白兎神社
・可愛いご朱印帳を手に入れた!
・真冬の山陰を巡る旅2012 ラーメン幸雅の牛骨ラーメン
・真冬の山陰を巡る旅2012 倉吉 白壁土蔵群・赤瓦
・・真冬の山陰を巡る旅2012 米澤たいやき店の白いたい焼き
・真冬の山陰を巡る旅2012 倉吉 賀茂神社
・真冬の山陰を巡る旅2012 三徳山 国宝 投入堂と三朝温泉
・真冬の山陰を巡る旅2012 三朝温泉 旅館 後楽(こうらく)
・真冬の山陰を巡る旅2012 鳥取・境港 水木しげるロードとお食事処 峰
・真冬の山陰を巡る旅2012 島根・美保関 美保関町歩き、美保神社、青石畳通り、美保関灯台
・真冬の山陰を巡る旅2012 野波の日御碕神社、加賀神社、御津神社
・真冬の山陰を巡る旅2012 佐太神社 ユネスコ無形文化遺産佐陀神能のお膝元
・真冬の山陰を巡る旅2012 ひのみさき ふじ 日御碕灯台近くの旅館
・真冬の山陰を巡る旅2012 日御碕散歩
鳥取県・島根県主催 山陰女子旅ブロガーツアー 鳥取・島根のパワースポットを巡る

大変失礼いたしました!
後ほどメールから返信させていただきます。
よろしくお願いいたします。
平成の大合併で鳥取市が巨大化したのは知っていたのですが
こうやって地図で見るともうびっくりとしか(*_*)
高校の同級生たちは、隣の郡とかから通っていたのにそこも鳥取市に・・・
「はわい温泉」も以前は「羽合町」だったのですが、「湯梨浜町」なのですね~
すごく遠かったその町が鳥取市の隣町だなんて!
さて、肝心の三徳山投入堂ですが、やはりすごいです。
周りの凍り付いているつららもすごいですね。
家人が去年の夏に行ったのですが、最後の鎖を使って登るところが
それはそれはきつかったのと高所に弱いのでお堂の四方を歩くのが
恐くて恐くてたまらなかったそうです。
ちゃんと遙拝所があって、望遠鏡まで設置されているのに笑ってしまいました。
高野豆腐の彫刻、すごいです!
やってみたい!!
私もこれ見て、鳥取市の巨大化に驚きました。でも島根も全くおんなじことになってますよ。
羽合町は名前がなくなってしまい、現在は「はわい温泉」だけが唯一残ってますよね。
投入堂エピソード、楽しく拝見しました♪
皆さんここにはあれこれ思い出ありそうですね。最後の鎖は相当なものですが、きっとそこに至るまでもかなり厳しい山道のような気がします。
高野豆腐は食べるものではなくて削るものなんだと、初めて知りました。

50ウン才の乙女にはきついものがありました。
道なんてないですから・・・
とにかくよじ登る!
小雨降る中トレッキングシューズはいているにもかかわらず
苔むした岩も木の根もツルツルすべること・・・
先に登ってた方はワラジで全くすべらなかったとか、
あと膝を曲げやすいズボンがお奨め、ゴム引き軍手も木の根を掴むのにすべらず助かりました。
結構年配の方も上がっていましたが、観光気分で行く所ではないです。
危険なところもあるのでキチンと覚悟と準備して行って下さい
一度はチャレンジの価値はありますよ
そうなんですか~~!登られましたか!
鳥取はいいですよね~、特にこの投入堂がある倉吉。
ここへ行く時は装備万全にして行かないとですね!
情報有難うございます。
季節を選んで鳥取には行こうと思います(笑)
投入堂は真冬には行ってはいけない場所でした~~