「真冬の山陰を巡る旅2012 三朝温泉 旅館 後楽(こうらく)」
2012年 03月 13日

三朝温泉の旅館は「後楽」。
あんまり検討せずに決めてしまったのですが、その理由は電話した時の応対でした。
すごくいい感じで、あ、もうここにしちゃおうって思ったのですよ。
旅館は三朝橋のすぐ近くで、温泉街をまわるにはちょうどいい場所にあります。
旧家を移築して建てられた旅館で、総欅造りの立派な門が目印です。

大きな灯篭も恭しく控えています。
これが自分の家にあることを想像してみてください!

欅の一枚板。
こういう歴史的にも価値があるものってなかなか残っていないのではないでしょうか。
これから作ろうったって絶対に作れないですもんね。

大きな丸い石を越えて玄関へ。
この石は昔、籠を乗せる石だったのだそうです。

ロビーの様子。
天井があまり高くないのでちょっとこじんまりとした印象です。
なのですが、この柱と梁の直線的な感じがとても清潔感を与えます。
旅館は古いのでしょうが、細かいところまできちんと気配りが出来ているなと感じる清潔感。
この旅館の特徴のひとつなのかもしれないですね。

柱の足元に見えるこの模様。
釘を使わない継手とか仕口とか言われる工法の名残です。

まずは到着してホッと一杯、しいたけ茶をいただきます。

ふと目を引いたこの行灯。
「和紙灯り」というのだそう。
前の記事で書いた映画「恋谷橋」でもこの和紙灯りが重要な役目を果たすのだとか。
すごくキレイですね。

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さて、早速お部屋へ通していただきました。
朱塗りのテーブルが情緒あります。
主に仕事でですがひとりで旅館に泊まることが何回かあって、これがなんだか怖い(笑)
でもこのお部屋は純和風なのにも関わらず、ほんとーにすっきりと清潔な印象でそういう雰囲気全くなかったのです。
逆にきれいすぎるくらいに、シンプルに片付いています。

窓に面したところにワークデスクがありました。
ここはなかなかいいです。明日の旅程の確認とかー

浴衣。紫に白抜き。
好みだわ♡

今回の旅は本気で分刻みスケジュールを立てていましたからねっ。
でもなんだかんだで車で連れてってもらったり、地元の方たちに助けに助けてもらいました~。

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ごはんごはんー!
いっきなりカニですよ、松葉ガニ!
鳥取と言ったらコレですよ。
島根でも食べるけど、「島根の松葉ガニ」なんて言ったら、なんか鳥取の人に怒られちゃいそうなくらい、鳥取と言えばの「松葉ガニ」。
甘い。
濃い。
身がぎっしり。
なんだ、この質の良さは。

給仕に来てくださった仲居のお姉さまがしきりに<活きガニ>アピールを挟んできます。
「これは活きガニですからね。」、
「活きガニだから、そりゃあイイもんですよ。」、
「だって活きてるんだもん。」と。
そうですよねー。鳥取の旅館だからって、毎日松葉ガニが仕入れられるわけじゃなし。
タイミングとお値段と心意気で、ここにこうして松葉ガニが並んでいるんですもんね。
本当にありがたい。

少し話は脱線しますが・・・。
そう、昔は結構私の実家でもカニはよくもらっていたのです。
たまたまお知り合いの網元さんがいらしたってことで。
しかししばらくご無沙汰していた松葉ガニ。
つい先日、とあるお知り合いの方からどっさり蟹が私の家に送られてきて。。。
すごいカニ祭りでした(^^)

これは「若松葉」。
鳥取に行って松葉ガニを買おうとして「高っ!!」と思って諦めてしまったアナタ。
若松葉はお値段的には10分の1くらいになる場合も。
身は小さいのですがつるんと身離れが良く食べやすい。
年明けの1月末くらいからが特に美味しい時期です、ぜひ。
さて話を戻しまして、後楽の夕ごはんです。
わー、さすが松葉は若松葉とはぜんぜんちがってはさみが立派!
炭火で焼きガニです~♪

「レアぐらいでね、だってこれは活きガニだから。」とまたお姉さまの一言(笑)
給仕の方がとても元気で楽しかったわ~ぁ
いやいやこれは贅沢な焼きガニです。

お造りなんかもすごくてですね、山陰と言えばのサザエです。

甘エビ、鯛も。

三朝豆腐(イソフラボンが豊富な大豆を使ってる)、三徳そばにおおきなわさび。

カニすきもいっちゃってということなのですが、量多すぎない?

とりあえず全部入れてみた!
甘い出汁がどんどん、どんどん甘く美味しくなっていった。
さすが、松葉カニ効果。

鳥取和牛。
じゅーわーと溢れる肉汁ですわ。
でもね、鳥取和牛って少々ざらっとしてるんですよね、食感が。少し荒々しさがあるというかね。
それでも貴重なお肉だから、ほうば焼きはもったいなかったかもなーと言いながらも大変美味しくいただきました。

あと、他にも色々あったんだけど、もー食べきれない。
らっきょうも出てきてたし、鳥取の長いも「ねばりっこ」も使われてたし。
地元のものがたーくさんいただけたお夕食で、幸せ気分に浸りました。

三朝の人たちが一生懸命三朝を盛り上げようとしてるのがよくわかる。
ごはんをとっても、県産品を工夫して料理に仕上げて、いかに喜んでもらうか、楽しんでもらうかを考えているのが伝わってくる。
こうなるともう県の農産物・海産物・畜産物のひとつひとつが宝みたいなものですよ、コレ。
素晴らしいなと思っているところに、
こんなものを、
発見!!!!!
「三朝ハイボール 恋谷橋」
見覚えのあるこのグラス。まさか、三朝で見るとは。。。(笑)

地元特産品のゆずをベースにしたシロップを使った角ハイボール。
こうやってご当地ハイボールを作って頑張っているんですよ、ステキなことじゃあないですか。

この地域の三朝という名前は<三度目の朝を迎えるころには病が治る>っていう意味が込められているらしいのですが、他にも三朝ナンバー1があるのだとか。
①三朝温泉のお湯、ラジウム含有率日本一(世界一でもある?)。

②三朝ミスト、このテの化粧品で売り上げ1位(ミストの細かさがハンパなく、間違いなく使いやすい)。

③国宝を鑑賞するのが日本一危険(笑)。

あれこれと三朝の話をする旅館の皆さんの町への愛情、突き抜けてます。
三朝を好きになるどころか、鳥取の人たちを好きになってしまいました。
良い町でしたよ、三朝。雪も思い出です。

さー、やっとこの記事で初日が終了!笑
2日目は移動日で最後の鳥取といよいよ島根突入です~
続きます。
・真冬の山陰を巡る旅2012 スタートします
・真冬の山陰を巡る旅2012 鳥取砂丘、浦富海岸、荒砂神社
・真冬の山陰を巡る旅2012 白兎神社
・可愛いご朱印帳を手に入れた!
・真冬の山陰を巡る旅2012 ラーメン幸雅の牛骨ラーメン
・真冬の山陰を巡る旅2012 倉吉 白壁土蔵群・赤瓦
・・真冬の山陰を巡る旅2012 米澤たいやき店の白いたい焼き
・真冬の山陰を巡る旅2012 倉吉 賀茂神社
・真冬の山陰を巡る旅2012 三徳山 国宝 投入堂と三朝温泉
・真冬の山陰を巡る旅2012 三朝温泉 旅館 後楽(こうらく)
・真冬の山陰を巡る旅2012 鳥取・境港 水木しげるロードとお食事処 峰
・真冬の山陰を巡る旅2012 島根・美保関 美保関町歩き、美保神社、青石畳通り、美保関灯台
・真冬の山陰を巡る旅2012 野波の日御碕神社、加賀神社、御津神社
・真冬の山陰を巡る旅2012 佐太神社 ユネスコ無形文化遺産佐陀神能のお膝元
・真冬の山陰を巡る旅2012 ひのみさき ふじ 日御碕灯台近くの旅館
・真冬の山陰を巡る旅2012 日御碕散歩
鳥取県・島根県主催 山陰女子旅ブロガーツアー 鳥取・島根のパワースポットを巡る





