「島根県・出雲 出雲大社 日本一の大しめ縄4年ぶりの掛け替え」
2012年 07月 17日
さて、皆さんご存じの!
最近どこに行ってもこの話題で持ち切りという「神話博しまね」がいよいよ今月から開催されます。
あ・・・っ、知らなかった・・・・・・?? (^^;)
その前に一大イベントが開催されるということで、早速島根へ行ってまいりました。
今日はその様子をレポートします!
朝出雲空港に到着し、その足で向かった先は「飯南町・頓原(いいなんちょう・とんばら)」。
飯南町はココ!
広島県との県境で、方言もびっくり、かなり広島に近いです!(初めて知った)
国道54号線という、広島⇔島根を行き来する人なら必ず使う国道で向かいます。
この道を使ったことがある人ならだれもが休憩に使う場所「赤名峠」のある地域です。
(画像お借りしましたー。)
自然豊かな地域でお水キレイ、美味しいお米出来る、美酒もある。畜産も盛んです。
とってものどかで木々の美しい場所でした。
実は飯南町は・・・、
県内の人も知らない、ここでしか出来ない非常に大切な役目を担っている場所でもあるのです。
それは出雲大社の神楽殿にかかる日本一大きいしめ縄を作っている町。
7月9日に出雲大社で4年ぶりのしめ縄掛け替えを行うことになり、前日の8日に飯南町で最後のクライマックス・しめ縄のより合わせが披露されました。
寝不足すぎて車運転が怖かったので広島行き高速バスにて。
シートが座り心地良すぎ。爆睡(笑)
到着した頓原停留所はちょうど会場の目の前。
すでにクレーン重機を使ってのしめ縄より合わせがはじまっていました。
4ねじり目あたりまで来てましたねー。
大蛇が寝そべっているような迫力です!
しめ縄は稲藁で作られています。
藁を編んで編んで、16メートルの縄を2本作ります。
それをねじっていくというわけなのです。
このしめ縄を作る作業、かなり準備を重ねて作られてきました。
その様子を、頓原にある「リカーハウスおおもり 」の大森さんが何枚か写真を送ってきてくださってました☆
2012年5月8日。(2カ月前)
奥にあるのは稲藁の山です。
藁は飯南町の方たちから提供されたもの。一町五反(約14,900㎡)分の稲藁が必要なのですが、当然使えないものもあるので良い部分だけをより分けて使用。よってかなりの量を必要とします。
まずは芯になる部分をわらで作り込んでいってます。
さらにそれを胴になるように合わせていきます。
これで見るとこの段階で少し中心が太くて先に行くほど細くなるように作られてますね。
当日の7月8日にこのしめ縄に近づいてみてみると、とてもキレイに仕上がっていました。
さらに太くなってますー。
周囲に編み込んだ藁をさらに巻いているんですね。
これ、良く見るとつなぎ目がなくてとても美しく編み込まれてます。
写真のように小さい藁の束をこの指の形の連続で編み込んでいっているようです。
偶然知り合いに会ったので、そのさらにお友達にモデルをやってもらいました^^
制作していた体育館には藁の山。
これはまた別のしめ縄作りに使うのでしょうかー。
一方、作業は進んでいきます。
総重量5トンという代物なので。。。
2本のうちの片方をクレーンで持ち上げ・・・、
もう一方を下から人力で押します。。
ねじる時には細い棒を入れておくのです。
後でとても大切になっていきます。
最終的にはこの棒を引き抜き、あれこれ通すためのスペースを作っている様子です。
例えば、
こちらは「しめの子」。漢字では注連の子と書きます。
通常は「さがり」と呼ばれる部分、しかしその大きさからさがりではなくしめの子であろうと呼び方がついたのだそうです。
この部分☆
真ん中に吊下げるための太い金属を入れてありました。
これだけでも人間よりずーっと背が高い。
会場はこんな様子です~っ。
人もいっぱい、マスコミもいっぱいです!
上に乗って指南する人。
思ったよりふかふかしているようです。これは安定しない。
大変な作業です。
下に敷いてあるブルーシートが実は型紙になってるんですね。
わかりますか~?
交差させる前のしめ縄の1本1本も、微妙にねじってあることを。。。
大きな雑巾を絞るのが大変なように、こんな太いものをねじりながらさらにより合わせるという・・
その辺りは人力です。
最後のしっぽの部分をみんなで一斉にねじる!
だんだん晴れて暑くなってきました。。。
日焼けで真っ赤になりました・・・・・(´д`)
みんなが見守る中。。。
最後の結びが終了し、ひとまずの完成。
以前は山奥でひっそりと作られていたため、県内どころか町内でもこの出雲大社神楽殿のしめ縄がMade in 飯南町であることは知られていませんでした。
数年前、私も耳にする機会がありこの日を待っていました!
今回は4年ぶりと少々前倒し気味のお色直しですが、通常は6~7年に1度。
貴重で荘大なイベントをリアルタイムで見る事が出来、感激です。
1981年(昭和56年)に現在の鉄筋の神楽殿が出来てから、こんなに大きなサイズのしめ縄がつけられるようになりました。
それから現在ので6代目、すべてこの飯南町で作られたしめ縄です。
出雲大社に来たら、誰もがその大きさに驚きます。
その神楽殿にぴったりにかけられるよう、16mの2本の縄をバランスよく交差させて、最後には13.5mに合わせます。
縄を作るだけでなくその縄をより合わせるのも技術が必要で、計測しながら慎重により合わせていく作業に何時間も費やしました。
ではなぜ飯南町でこのしめ縄が作られるようになったのかというお話なのですが、
飯南町頓原地区に琴引山という山があります。
琴引山にはオオクニヌシの琴があったという記述が出雲風土記に残っており、そこは神様のお住まいであったとされています。
最初に神様が住まわれた場所だったこの場所で、しめ縄(神様の家の場所を表す印)を作る意味があるのだというひとつの説があるそうです。
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ということで、一通りしめ縄より合わせについてレポートしました。
長くなってしまったので次に続きます。
飯南町でこれらを何カ月もかけて作った人々や、実際の掛け替え現場については次の記事で~
触れたのが、感動!
次の日の出雲大社での架け替えの様子はこちら!
「島根県・出雲 出雲大社 日本一の大しめ縄4年ぶりの掛け替え2 」