「島根県・出雲 出雲大社 日本一の大しめ縄4年ぶりの掛け替え2」
2012年 07月 18日

続きです。
6~7年に1度の出雲大社・大しめ縄の掛け替えに密着です!
今年の「神話博しまね」開催、来年はいよいよ60年に一度の「大遷宮」が行われる年とあって、今回の掛け替えは4年目にして行われることになりました。。。っというのが前の記事のお話。
それを島根県の「飯南町」で作っているというお話とその理由についても説明しました。
ではそのしめ縄を作っているのは誰なのか。
それは飯南町の町民で作るグループ「しめ縄クラブ」の皆さん!!!!
星野さんを代表とする20名の方々が現在のメンバーです。
前の記事でも写真に写っている方たちは、普段は別々の仕事をする一般の町民です。
その方たちが代々伝えられた製法で、しめ縄を編み、より合わせ、掛け替えるのです。

素晴らしい仕事!!!
なんとこの作業はボランティアであるという。
神様にお仕えするのだから無償でお手伝いするのは当然、むしろ喜び・・・・、と字面では簡単ですが、
大変なことだと思います。諸先輩方に対し少々上からのようでもありますが、立派な心構えだと思います。
今後このような形でこの作業を伝承していくためには、これからを担う若い方たちにも理解と努力が必要なのですね・・・。

ちなみにこのしめ縄クラブさんでは出雲大社以外からも沢山のしめ縄注文が舞い込むのだそうです。
しかしやはりこの、出雲大社大しめ縄は大きさ日本イチなわけなので、気合いの入り方が違います♪
男性は力仕事を・・・

女性は細かいところを黙々と。

飯南町での作業が終わりに近づくと、しめ縄クラブの皆さんにも笑顔が。





楽しそうな良い笑顔☆
しめ縄クラブの皆さん、数カ月前からこの日に向かって一緒に作業されていらした方たちなのです。

今回の大しめ縄で6代目というこの作業。
初めて公開・お祭りという形で披露されたことで、山陰地方の各テレビ局他東京からもメディアが詰めかけていました。一段落したところで、各局マスコミのインタビューなどが始まりました。
中でも「飯南高校 報道部」が高校生らしからぬ素晴らしい動きを見せてました(^^)

この後式典が開催されました。
島根県知事・溝口 善兵衛(みぞぐち ぜんべえ)氏と、出雲大社の権宮司(ごんぐうじ)をお迎えし、にぎやかな式典でした。

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さて次の日。
いよいよ出雲大社での掛け替えの日です。
詳しいスケジュールをもらっていたのですが、ちょっと前倒しで始まったっぽかったです。
到着したころには古いしめ縄を外す作業中でした。

しめの子も無事到着♪

古いしめ縄、4年間お疲れさまでした。
ぐったり~。。。

ここで、しめ縄クラブの皆さんはご祈祷を受けます。
これからの作業をするにあたり、身も心も清めるのです。
すっかり空っぽになってしまった神楽殿。
ここは主に結婚式などが執り行われる場所で、ステンドグラスが使われているのが特徴です。

新しいしめ縄は、大きなトラックで到着していました。
飯南町からはるばる、細い道のところもあろうによくぞここまで~。

ご祈祷中・・・

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作業再開までに時間があったので、出雲大社散策です。
出雲大社の本殿は来年5月まで改修中。
今回少し大屋根が見えてました。ちゃん塗を終えて、とっても鮮やか、キレイです!

本殿前、拝殿にかかるしめ縄。
こちらはこじんまり。
島根県・吉田村で作られています。ノウハウは飯南町から伝えられています。

早く本殿の囲いが外れないかなー。
60年ぶりの美しい本殿を見られるなんて幸せ!
楽しみ♪楽しみ♪

本殿の屋根は「檜皮(ひわだ)」と呼ばれ、檜の皮が何層にも重ねられています。
見本が置いてあり、これまた興味深いものです。
こんなに厚く。

ずらして重ねることで微妙なカーブを出します。

これだけの檜の皮を集めるだけでもタイヘン・・・。

見本では鉄の釘が打ってありますが、本殿屋根には竹の釘が使われています。


西九社

鎮守社


出雲大社庁の舎。菊竹清訓建築設計事務所作。
「はで(稲掛け)」をモチーフにしたこの建物に、ゴーヤのグリーンカーテンが・・っ。

蓮の季節でもありました。

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さてお清めも終わり、いよいよ掛け替えクライマックス。
クレーンで本体を吊り、そこに注連(しめ)の子をつけていく作業。
これがなかなか難しく、1つつけるのに1時間くらいかかってました・・。

もうひとつの小さなクレーンで注連の子を近づけ、ワイヤを通していきます。

バランス良く、そしてきっちりかみ合わせます。

命綱を付けた方たち、急角度に傾いたしめ縄の上で作業中です。
注連の子、真ん中に太い鉄が入れ込まれていて・・・、こういう仕組みになってるんですね。

足がついた!

「新」!!!

「旧」・・・・・。

新旧一体♪
旧しめ縄がぐったり・・・してますねぇ。

旧しめ縄にはお賽銭がいっぱいです。
(現在のしめ縄にはお賽銭は投げないでくださいねー^^)

注連の子装着済みのしめ縄が・・・浮かび上がりました。

きました!

いよいよ~~~
神楽殿の前へ。
見守るのはこのしめ縄を統括しているしめ縄クラブ代表、星野さん。

一度場所を確認して、その場に置きます。

しめ縄クラブのメンバーが上に登り、化粧縄を巻きます。

次の日。
立派なしめ縄、無事掲げられておりました~

お賽銭禁止の網は残念ですが、事故防止のためです。
皆さんも投げるのはやめましょうね~

<神話博しまね>は2012年7月21日~11月11日。
周辺も着々と整備が進んでいます。
出雲大社へ行かれたら、拝殿・本殿だけでなく、ぜひ神楽殿のこのしめ縄も見て帰ってくださいね~

関連サイト
・神話博しまね 公式サイト
・出雲大社サイト
・飯南町さとやまにあ 大しめ縄 星野さんの記事
・飯南町
前の記事 島根県・出雲 出雲大社 日本一の大しめ縄4年ぶりの掛け替え
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長い記事、有難うございました☆
積み重ね、受け継がれて来た伝統と心が作り上げる美は
本当に美しいなと思います。
実際に携わる人々や地元の方々の想いがみっちり詰まった
大しめ縄、是非見に行きたいです!

また楽しい情報あったらレポートしますね♪

出雲大社のしめ縄で検索してたらここにたどり着きました。
大きいなと何気なく見てきたしめ縄がこのようにして作られるんだと
改めて感心しちゃいました。
実は竹内まりやさんの新曲「愛しきわが出雲」が8月10日に
発売されますがそのCDジャケットデザインに応募したら
優秀賞となりジャケット裏面のデザインに採用されました。
その絵というのがこの大しめ縄をスケッチしたものです。
タマちゃんは出雲出身ですが今は滋賀県・・・
またふるさと島根のレポート楽しみにしています。
はじめまして。
コメント有難うございます。
この注連縄の取材、実はかなり大変でした。
頓原と大社の移動もそうですが真夏の屋外にずーっといたので。。。
なので見つけていただいてとても嬉しいです^^
しかも素晴らしい!
知ってます、その竹内まりやさんのジャケット募集の話。
すごいですねー!
楽しみに拝見いたします。
ちなみに私も出雲出身で、先日帰った時の記事をまたアップしますよ!今回はすごくマニアックなヤマタノオロチスポットを食べ歩きながらまわりました(笑)
今月もまた帰省します♪
今後ともよろしくお願いいたします!

埼玉在住ですが茨城県の笠間市福原に出雲大社常陸という分社があります
先日行って来ましたが注連縄で検索していてここに来ました
こちらに島根の出雲大社の注連縄が日本一と書いてありますが
島根は13m 5トンということですが 茨城の出雲大社の注連縄は
16m 6トンということで島根より大きく茨城が日本一の大きさに
なるそうです
こちらも去年架替えをしたそうで綺麗でした
島根まではなかなか行けませんので島根の出雲大社・長野の諏訪大社と直線上にあるということで少し近道かな(笑)と参って参りました
↑のタマちゃんさん これまた素晴らしい方のコメントに出会えました。
これも 何かの縁結びでしょうか・・・また検索の旅をします
突然おじゃましまして申し訳ありません
同じようなお話をFBのほうでもいただきました。
が、訂正しておりません。ごめんなさい。
http://www.izumotaisha.or.jp/history/index.html
こちらページを見たら、直線で結ばれているのですねー。
・・・と感動したのですが地図でちゃんと見てみたら直線ではなかったです・・・。
諏訪の神様は親戚なんですよ~。


昔須賀の地から、諏訪に出向き作り方を伝授したとか。