「宮城・気仙沼 唐桑創生村の漁業体験プログラム(3)」
2012年 09月 07日
またまた続きです。
ほたての殻を使った牡蠣原盤作りを終え、いよいよ船で出港です!
出港っていっても・・・湾の中の牡蠣・ほたての成育を実際に確認する作業です!
湾の中を船で移動するだけなので船酔いするほどではありません。
なにしろとっても静かな湾で、停泊していても全然揺れません。
こういう話を聞いたことがありますか?
『海をきれいにするために、まずは山を育てよう。』
海の豊さはその周辺の山の豊さ、そしてそこから流れる川をきれいにすることが重要です。
唐桑は海からすぐそこが山なので、湾内に山からの養分が沢山流れ込んでいるのです。
まわりの緑がとっても美しい!
なんとつい先日、鹿の家族がやってきたそうです!
みんなが楽しそうなことしてるから遊びに来たんだ♪
行きます!
ほたてや牡蠣が「いかだ」に吊るされて出来ることはご存知でしょうかー
震災の津波でいかだが流されてしまったというニュースは聞いたことがあると思います。
これこれ↓
ロール性の浮きの上に組まれたいかだ。
最近作られる頑丈で壊れないタイプは1つが60~70万円もするそうです。
竹などを使って組むタイプのいかだはコストは安いらしいんだけど数年で作り替え。
漁業って作業量や設備投資がほんっとに大変ですよね。。。
そのいかだの上に。。。。
芸当ですね!
ひょいひょい。
いかだに吊るされているロープを引き上げますと・・・、
牡蠣がいっぱい付いているでぎょざいますっ!
こういう風に固まって出来るのです。
原盤に付いた裏表10個ずつの幼生がこーんな風に大きくなるんですね!
そしていろんなものがくっついていますよね。
これらは海藻だったり他の生き物だったりするのですが、これらが同じプランクトンを食い合っている状態なんですよね。
ムール貝もびっしりくっついていたけど、これだって牡蠣からしたら競合してる状態なんですよね。
美味しそうだなーと思ったんだけど。。。笑
牡蠣の成育を遅らせたり鈍らせたりするこれらは「温湯(おんとう」もしくは「湯通し」と呼ばれる作業を行い除去。
信じられないけれど牡蠣をお風呂に入れちゃうんですって。
70℃に20秒。ほとんどの物は外れるけど牡蠣は全く平気なんだそうです。
1個の牡蠣。
色んなものがびっしり。
ちっちゃい赤いのは、<ほや>かな。
みんなで牡蠣を観察です。
今はちょうど抱卵の季節です。ちょっと白っぽい体です。
ふわっと持ち上げているこのワイヤー。
実はすっごく重たいデス。
もー、とても持ちあがらなひ。。。
ほたても見せてもらいましたよ!
指さしている赤いのはやっぱり<ほや>。
ほやはたっくさんのプランクトンを食べるらしいので、牡蠣やほたてと一緒に育てるのはある意味タブー。
それにしてもキレイな景色。
浮かんでいるブイも養殖用。
いかだタイプではなくブイで長距離にわたって吊るしてあるんですよね。
こちらのほうが設置に手間がかからないしコスト的にもいい。
しかもまんべんなく餌を食べられるので、成育もいいのだとか。
広い湾に目いっぱい。
水もきれいです。
均一な間隔で吊るされた牡蠣たちです。
先人たちが一番良い形を作り、改良を重ねながら良質な貝を育てる。
研究も進んでおり機械化出来るところはして、一大産業としてここに完成しています。
現在は津波で作業場や工場が流されてしまったため大規模な出荷は出来ない状態です。
が、そんなくじけそうな現状の中でも漁師さんたちはいつでも出荷出来るようにと作り続けています。
それどころか、
唐桑100%の牡蠣、『創生牡蠣』を生み出すために前向きに進んでいます。
続きます!
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宮城・気仙沼 唐桑創生村の漁業体験プログラム(1)
宮城・気仙沼 唐桑創生村の漁業体験プログラム(2)
宮城・気仙沼 唐桑創生村の漁業体験プログラム(3)
宮城・気仙沼 唐桑創生村の漁業体験プログラム(4)
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そしてなんて美味しそうなんでしょうか!
貝類は大好物なので、涎が出そう(笑)
牡蠣もムール貝もホタテも!!
湯通し、70℃に20秒!!
びっくりなんですけど~それで牡蠣は平気なの!!
お話伺ってるとびっくりすることばっかりですよーぉ!
海・山がきれいですっかり癒されちゃいました。
牡蠣って強いんですよね。この湯通しの話を聞いてても牡蠣にどんだけ栄養あって強い生物なのか、良くわかりますよね。
しかし頭でわかっていても、それでもやっぱり茹っちゃいそうな気がしますよねー(笑)
一泊の強行軍じゃなくて、ゆっくり行きたいなぁ。
今日で1年半ですね。
実際今回作った原盤が吊るされる日が来るわけで、自分の原盤で育つ牡蠣があるって考えただけで楽しすぎます。
今回はツアーだったけどいつでも受け入れてもらえるようなので、個人的に申し込んでも大丈夫です。
宿泊場所なども紹介してもらえると思いますよ!
牡蠣まみれになってきてください、まさぴ。さん♪