「香港・旧正月 元旦の朝と林村(ラムチュン)の祈願樹」
2013年 03月 01日
さて大みそかの夜を抜け、いよいよ年が明けました☆
みんなはこう言って新年を祝います。
「 恭喜發財(コンフェイファッチョイ)! 」
これはとっても縁起の良い言葉です。
コンフェイファッチョイ!を言いながら胸の前で手を組む。
このポーズもつきものです。
香港の人(中国も)は年が明ける時に決して縁起の悪いことはしません。
これは風水の考え方に基づいているもので、今回アテンドしてくださったカルメンさんのお話によると面白いことに言葉の発音が縁起の悪いものに似ているものを避ける傾向があるそうです。
例えば日本でも「4」という数字は「し=死」を意味すると嫌われることがありますよね。
お見舞いに行く時は鉢植えを持っていかないという民間伝承的なものがありますよね。
こういう法則が日本以上に沢山存在しているらしいのです。というか、すべてそういうもので文化が決まっているのかもしれません。
しかも、中国でも「4」は日本と同じ意味を感じ、嫌われるそうです。
新年は沢山の良い言葉を貼ったり口にしたりします。
四文字熟語に溺れそうになります。。。
例えばこんなの。特にお金にまつわるものは好きみたいですね・・・
色んなイベントが一年中を通じてある中、香港人にとってもおそらく中国大陸人にとっても、旧正月のイベントは一年の中でも最も大きなお祭りなのです。
だからみんなが楽しみにしていることがビンビン伝わってきます。
その「やる気」的な気持ちが「気迫」っぽく感じられますもんね・・・。
町はブランドの前の大行列だし(^^;) ←お正月に限ったことではないそうですが。。
お正月の朝はみんな全身新しいものを身につけてお出かけします。
特に「靴」は「嫌だ」という言葉と同じ発音なので、必ず新しいものにするそう。
私が見たところでは、子供はほぼ新しいものを買ってもらっていたような。
元旦には大きな町のパレードを見たライオンダンス(獅子舞)を見たりして盛大に。
午前中は家庭でゆっくり過ごすのが香港人のスタイルだそうですが、香港には中国全土から沢山の観光客が来ているので町は活気があります。
ただお店はほとんどがお休みです(元旦だけ)。
大みそかまではものすごいSALEです。そして元旦はみんなお休み。
ズラリとお休み。(2日目からは難なく行きたいお店開いててちゃんとまわれました)
シャッターの前には赤い張り紙。ここにいつまでお休み、ってことと縁起の良い四文字熟語が書いてあります。
こんな感じ↓
・・・と色んなお正月の話を聞きながら向かった林村(ラムチュン)。
香港の中心からは30~40分くらいかかるんですよ。
いわゆる田舎の村。
ちょっと肌寒いかな?と思うくらい、少し山に上がったところでした。
さて香港の人たちは林村に何をしに行くかというと、お参りをしに行きます。
そして祈願樹という木に願掛けをします。
さらにお正月には大きなイベントも開催されていて、政府の偉い方が来る(元旦の午前中から!)ということでみんなで体験しに行きました。
↓キャワワ☆
まずは駐車場からすぐのところで縁起の良いお話ひとつ。
この扇風機みたいなものを手でくるっとまわすと良いことがやってくる。
お布施をすると変身出来そうなスティックをいただけます。
色んなくるくる回るものが縁起いいみたい。実際風を受けてシャラシャラと音を立ててまわる!
みんながお参りしているところは大きなお線香をたいてました。
浅草寺みたい!
煙を浴びて清めるのです。
とってもアジアを感じます。
天后宮。
ここはパワーが集まった場所という空気が漂ってます。
みんな中では大きなうずまきになった線香を吊るします。
長時間で燃え尽きると思われるこのお香、すべてが燃えた時に願いが叶うと言われています。
この近くに何やら激しく派手な建物が・・・
これから開催される祝賀行事。
近くには祈願樹のレプリカが。
本物の祈願樹は病気になっちゃったので、現在はレプリカで願掛けしているということですー。
赤い紙には願い事。みかんもレプリカ、軽そうです。
楽しそう!
こちら本物の祈願樹。
大きいですね!ガジュマルの木だということです~
そろそろ祝賀行事が始まります~、ということでVIP待ち。
すごい人気で現場は混乱、ちょっとした騒動。
いらっしゃったのは香港のナンバー2、林鄭月娥氏。
国民に人気ありそう~。
とってもフレンドリーで気さくにみんなと打ち解けてる ・・・なんていうか、大丈夫なの?そんな警備で、って心配になるレベル。
舞台上でみんなが記念の言葉を書きそれを灯篭に吊るすという儀式スタート。
なんだかワクワクする。
書いたのをつけて・・・
「家庭幸福」ということです!そういうことです。
祝賀会もやっぱり縁起がいい~
みんな赤とピンクの服。赤い世界。
なるほどね~。
こうやってみんなお正月をお祝いするのね。
そして「盆菜」というおせち料理みたいなのを食べるのだそうです。
お年玉もいっぱいもらいます。
赤い袋に入れてね。
大人は子供に「コンフェイファッチョイ!」言われると必ずあげます。
中身は日本のお年玉ほどは入っていないようなのですが(10~20ドルくらいらしいです、日本の120円~300円くらい)、この赤い袋を束にゴムで留めて持ってます!
滞在中私もこの袋をいただいたけど、思ったより可愛いです!
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お年玉(利是)は子供だけじゃなく、大人でも年長者から年下の人や、アパートの警備員さんとか出入りの業者さんにまであげるからたいへん。うちも今年は100人くらい配ったって。
もう少し家庭的な一面が見れるかなと思ったけれどそんなことはなかったなー林村。
それにしてもレプリカの木にみんな必死にみかんを投げてたよー。
お年玉やっぱり大変よね。袋を束にしてゴムで留めてるのをいくつも見たよ。そして大人は年下の方、独身の方にあげるんだってね。
100人!そんなに!持ってないと失礼になっちゃうのかしらね。
たしかにあれは大変な風習ね。でも風習がかなり強く残っているのはいいなと思う。なくならないで欲しい。