「島根・神西 那売佐神社と岩坪」
2013年 08月 28日
神社にはあまり興味ないなーって人もいると思うのですが、やっぱり行くととても良いんです!
昔はすぐそこに沢山神社があるエリアにいたわけなのに、離れてみて初めてその良さに気付くものなのです。
先日「出雲学研究所」の藤岡先生のお話を聞く機会があったのですが、島根県出雲地方には「出雲国風土記」というものが残っていて1280年前に書かれたわけなのですが、その当時に書かれた399の神社が今もほとんど残っているというすごい事実を聞かされ、やはり出雲はすごいなーと思ったのでした。
今回は、地元の人でもなーかなか行かない場所をまとめて訪問。
まずは那売佐(なめさ)神社。
神西(じんざい)という場所にあります。
ここ横を通ったよ!という人も地元にはいると思うのですが、この階段を上った人はどれくらいいるだろうか。
蜂がいっぱい・・・。
そう、広域農道沿いなのです。
突然現れる鳥居。
暑い・・・中階段をせっせと登り。
たどり着くと古社があらわれました。
ひとけはなく、静かな場所です。
そしてとても簡素です。拝殿。
・・・と思って本殿を見ました。
むっ、大社造に似た大鳥造。
ここの主祭神は葦原醜男命、これってオオクニヌシのことで出雲大社の主祭神と同じです。
そしてもうひとり、 須勢理姫命。スセリヒメはスサノオの娘でありオオクニヌシの奥さんです。
この神社はここに行くだけでは不十分なのです。
もう一か所、行かなければならないとこが!
岩坪。
川の岩の中に大きな穴が。
これが岩坪です。
スセリヒメが産湯に浸かった場所だとされています。
この岩坪は那売佐神社ととても関連があるのです。
ここには那売佐神社に祀られているスセリヒメが住んでいた場所です。
もともと那売佐神社は「岩坪明神」と呼ばれていた時代もあったということです。
この地にオオクニヌシが通ってきていた時谷川の水の流れを見て岩が滑らかになる=「滑し盤石なるかも」と言ったところから、この周辺を「なめしの里」と呼ぶようになったとの言い伝えが残っています。
岩がごろごろと川の流れに現れて同じところで回転したことで大きな鍋のような穴があいたこの場所。
私が行った時は全く流れがなかったのだけど、キレイな水が流れる川なのですよね。
この穴は天然記念物に指定されています。
ちなみに那売佐神社と岩坪はおんなじエリアですが離れていますので注意してくださいね!