「ランチ 山登でおそば」

「山登」、＜やまと＞と読みます。
あやうく行き過ぎてしまうくらい見にくいお店。でも一度行ってみたかったのです。
インターネットで見てせいろが美味しそうだなぁ～、と。

お店に入ると明るい店内、長いカウンターが目につきます。
カウンターの向こうでは手際よく、しかし忙しそうに働いている職人さん。
声を掛け合いながら仕事してる姿が気持ち良いです。

野菜天ぷらとせいろを注文。
↓薬味に目が行く。すりおろし本わさび（食べないけど）、ネギ、そして大根おろし。
大根おろしは天ぷらの薬味かと思ったら、おそば用だそうです。

↓天ぷらが運ばれる。みょうが、茄子、しめじ、レンコン、たけのこ、まいたけ、ししとうなどなど。

↓天ぷら用に出されたお塩。「藻塩（もじお）」という海草のお塩です。黒糖のような（でも塩）、ちょっと茶色がかった色です。

↓そしてそして、おそば。細めのおそばですが、これ以外にも田舎そばと柚子切りがあります。


おそば、美味しい。
天ぷら用の浅い入れ物しかなかったので、おちょこを出してもらって食べました。
やっぱりおそばはおちょこで食べないと味が違うような気がする。
つゆは濃い目の甘め。もう少し薄味でも良いかなというくらい。江戸の粋な食べ方をしろということかしら？

そば湯の色を見ようと思ってふたを開けたら「ふわ～ん」と漆器の匂いがしました。
良いものを使っていらっしゃるようです。そして、良く見るとお盆なども全て漆塗りのものでした。
私はお蕎麦屋さんはコテコテに日本を感じられるお店が好き。だからこういうディテールに凝ってるのはとても嬉しいのです。

お会計をする時になってふと気付いた事。伝票に「本陣坊」と書いてある！
２～３回訪れた事のある、新橋の本陣坊かいな。聞いてみると、山登の方が古いのだけど姉妹店だそう。
どうりで美味しいはずですね。
ここはまた来るな～、それも近々。
やっぱり暑い時期には冷たいお蕎麦が一番。
それにしてもこの辺りはお蕎麦屋さんが多いの。食べ尽くせるかな・・・。

↓この写真を撮ってたら知らないサラリーマンに「お蕎麦の写真、撮ってたよね？」と声をかけられる。