「大分・臼杵 喜楽庵の本膳料理」
2015年 03月 07日

臼杵は歴史のある町だから、お殿様もいらっしゃったのですね。
臼杵城は石垣と門だけになっていたけれど、町全体は城下町の雰囲気たっぷりありました。
日本に3か所しかないという、本膳料理が食べられる臼杵。
貴重な体験をしてきました。
臼杵の石畳はとても風情があります。
街並みもステキですよ。
気候が安定しているということで醸造業が盛ん。味噌屋さんや酒蔵が多いです。

本膳料理は喜楽庵で。

沢山の方が集まってます!

皆さんで臼杵古里映画学校の開校を記念して、一緒に会食です。
稲葉藩のお殿様がいただいた本膳料理です。

すごいですね。
目の前に並んでいるお料理はものすごく手が込んでいて数日かけて準備されたもの。
ただお料理がスゴイだけでなく、お作法が色々あるんですよ。
今回のお殿様は現臼杵市長の中野五郎さん。
趣味は読書とウォーキングだそうです。

「100年ごはん」チームは結構上席を用意されておりまして、、
大変恐縮です。

まず最初にお熨斗がお殿様(中野市長)の前に運ばれ、置かれるとお食事スタート。

しかし私たちはまだ待て!です。
お殿様が箸を取るまではステイのまま。
殿が箸を取ると・・・。

やっと手を付けていいのです。
最初は二の汁から。これは一気に食べてしまいます。
食べきるまで置いてはいけません!

わー、なんて丁寧なお出汁。
しっかり利いています。

この後は
ごはん(お米)→味噌汁と食べて、その後またごはん(お米)→なますと手をつけ、
その後は
なんでも食べてもいいのですが、必ず間にごはんを入れていくんです。
よって、ごはん→おかず→ごはん→おかず・・・というように食べて行きます。
ごはんでお腹いっぱいです(笑)
お茶がないんですよね。お茶は最後。
それまでは汁物で食べていくのですが案外汁物が多いです。

お酒もいただきます。
何度飲んでもいいですが、一気です(笑)

注がれたのは全部飲む!

おかずはお造り、花びら蒸し(お吸い物に近い)、味噌仕立て(お味噌汁)、鯛の白和え、お漬物、豚肉角煮、炊き合わせ、二の汁(お吸い物)、鯛の甘酢生姜。
懐石に繋がっていますねー。

いっちばんすごいなーって思ったのが、この炊き合わせ(平皿)のアワビ。
アワビを身と肝、扇の形にー。
風流だね~

食べ終わる頃には必ずごはんを一口残しておきます。
お味噌汁も少量残しておきます。

そのタイミングで出されるのがヒレ吸い物。
これがごはんが終わりの始まりである合図。
一度に食べてしまいます、食べ終わるまで置いてはいけません。

食べ終わると最後に「おかけ」を楽しみます。
ねこまんまです!

ごはんの器にお茶を入れてもらい、飲みほして最後。
御湯(ゆとう)です。

食後の甘いものも。
くじら寒って言うんですって。
おいしかったです。
昆布で作った皮目と道明寺、寒天。

この経験はすごかったなー。
そういえば、絲原記念館で見たお膳もこれよね!
松平のお殿様が遊びにいらっしゃった時のお膳で、紋を入れるのを許された一式っていう話だった。

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