「ジャニス・ウォン来日 エディブルアート(食べられるアート)デモンストレーション」
2017年 02月 13日

新宿新南口のNEWoMAN(ニュウマン)に、世界進出第1号店としてオープンしたデセールバー。
ジャニス・ウォンの世界を体感してきました。
場所は青山にあるミーレ表参道ギャラリー。
ミーレの埋め込み家電すごいステキなんだよなあ
でも私の生活にはちょっと大きめなのよね。
(昔食洗器使ってた)

このミーレショールームで開催されたのが、ジャニス・ウォンのエディブル・アート体験会。
エディブル・アート=食べられるアート、ですね。

シンガポールにオープンしたデザートバーにはミーレの製品が入っているということ。
また、今回は有田焼とのコラボレートということで、デザイナーの柳原照弘氏がディレクションしたモダンな有田焼食器1616Arita Japanを使用。
ミーレと柳原さんという阿吽を揃え、ジャニス・ウォンさんの登場です!・・・ってアレ。
小柄でとっても可愛らしい方なんですねぇ。

エディブル・アートを始めたきっかけは2011年。
400人の方をご招待する会で、一度にサーブするにはどうしたらよいのだろうと考えたのがきっかけであったというお話がありました。
楽しんでもらいながらもかつ美味しく、そこには喜びや感動がある。ヘルシーや調和も必要であると考えたそうです。
エディブル・アートは観賞用ではなく、そこにあるのは「食べる」という目的。
感動をみんなでシェアするという思想は現代の動向にぴったりフィットしたのでしょう。
インスピレーションはファッションや様々な文化を通して感じているというジャニス・ウォン。
毎年発表するスイーツは、コレクションという概念で捉えているとのこと。

一方柳原氏は、
プロダクトやインテリアを手掛ける中で食の世界にも仕事を広げてきた中、有田焼は彩りを添えるためのキャンバス。使い手が創りあげることで完成するためのお皿。
物だけで出来上がるのではなく、人が存在して初めて完成するという感覚はジャニスとも共通する、というお言葉。日常の些細な中に発想はあるという。

食というものはみんなで共有するものである。
不完全なものを提供することで、それを使う人がどれだけ発想するのかが大切であり、その発想そのものがとても大事である。
これからも国境を越え、様々な融合を起こしながら活躍するお二人のお話でした!
(写真はオフィシャルより)

さてその後ジャニス・ウォンのエディブル・アート体験がありました。
大きなキャンバスにみんなで絵を描こうー、というもの。

ベースはマシュマロ。
自由な発想、とらわれない形。しかしその奥深くにきちんとした基礎があるものだと思われます。
考えもなしに作っているわけではなく、最後の最後に創造的な活動があるということだけなのです、きっと。でなければ毎年何十ものデザートを生み出すなんてこと、出来ないと思うからです。

完成したところで(完成という概念は無いのかもしれない)、スプーンでひとすくい。
リキュールの香りと酸味のあるドライベリーが使われています。
くるくるっと巻いて。(記事の最後に動画があります)


まいりました・・・!おいしい。

目にも鮮やかで可愛らしい春の色。
楽しいしみんなで一緒に楽しめる!知らない人たちみんなですぐに打ち解けちゃうような、幸せの味でした。

さてさらにその後はジャニス・ウォンのデザートを試食。
これらに使われるお皿は有田焼です。
2013年・2014年、英国の「ウィリアムリードビジネスメディア社」が選ぶ「アジアベストレストラン50」でアジア最優秀ペストリーシェフ(パティシエ)に選出されているジャニス・ウォン。
楽しみすぎる!
2種類のデザートとそれに合わせたドリンクの提供がありました。

一品は、ジャニスが子供の頃に食べたいちごミルクの味わいを表現したという<ストロベリーカプレーゼ>。
セルクルで抜いたような形のクリームたっぷりのいちごのアイスの上に甘酸っぱいジュレ。
ヴィネグレットされたいちごや薬草風味のシャーベット。
桜やチーズの風味、エディブルフラワーが散らされた、まさに芸術的なデザート。
ほんとーに感動した!

鳳凰美田の完熟桃とブルガリアローズワインのドリンクと共に。

2品目は<ポップコーン>。

柚子味のベースにポップコーンの香りを移したクリーム。
塩キャラメルソースとザクロのソース。
柔らかいテクスチャなので口の中に風味がいち早く広がり、またその一口一口に驚きがあります。


ドリンクはメーカーズマークにシードル、チェリーリキュールを混ぜたドリンク。
泡ふわふわ。
何がどうなっているのかさっぱりわからないくらいに、美味しくて複雑。

お皿もとてもいいと思った。

お土産にいただいたショコラも美しいものでした。


ジャニス・ウォン公式サイト
最後にジャニスと参加者で作るエディブル・アートを動画でどうぞ。
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私、あんまりお料理のアート仕立てみたいなのにときめかないタイプなんですが(理解力がないため)、はじめて心が奪われました!
ステキなシェフでした~。くりっくりとしてて可愛くて、そして日本語をたまに話したりユーモアある方でした。
ただキレイなだけでなく、味覚のバランスと重なりに感動しまくりました。
これからも楽しみなお店です。