「宮崎・都城の歴史散歩 神柱宮と都城島津家」
2017年 09月 28日
都城、2日目。
ちらっと垣間見、くらいの時間しかなかったのですが、
せっかく訪問したのだから、ちょっとは触れてみたいその街の歴史に。
そんなことで朝早くから案内していただきました!
この日も良いお天気です。
まずは神柱宮へ。
ここ、別表神社らしいです。
地元では「かんばしら」と呼ばれて大変親しまれています。
西日本最大の荘園であった「島津荘」を治めるために建てられた神社で、
そろそろ創建1000年を迎えそうです。
拝殿から囲いがあって本殿を見ることができなかったんですけれど、
森に囲まれていて神社らしい神社です。
ここには池田貞記の碑があります。
都城にお茶を広めた人です。
お医者さんだったそうですが、京都・宇治でお茶を学び都城にその栽培や製法を持ち帰ったのだとか。
過去記事:宮崎・都城 大石製茶の茶畑
岐阜恵那のかすていらも、医師により長崎から製法が伝わったものでしたが、
各地へ勉強しに行ったり、文化に触れることが多い医者を通じて食や物が伝播するということは
良くあるのかもしれません。
過去記事:岐阜・岩村 城下町 カステラcaféカメヤのモーニング
天照大神が祀られているというのも、高千穂がある宮崎県らしいですし、
日向の国、太陽の国、ひなたの県など、天照大神とのイメージがぴったりしっくりくる
神社でした。
唐破風のいい拝殿でした。
新しめなんですが、寄進されたとみられる狛犬がマスコット的なかわいさです。
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都城島津家にも行ってきました。
開園時間前に開けていただきまして、ざっと見て回りました。
ほんとにざっとで、もったいなかったのでまたちゃんとひとつずつみてまわりたいと思います。
島津家、というと鹿児島を思い浮かべる人も多いと思います。私もそうでした。
しかし島津家の発祥は都城市なのです。
これは先に書いたように、大きな荘園であった「島津荘」から名を取って島津を名乗り始めた
からであり、それを最初に名乗ったのは島津荘を管理する役職である地頭の惟宗忠久(これむね ただひさ)でした。
惟宗忠久が島津忠久となり、島津家が始まりました。
しかし武家としては鹿児島に本拠地を置いた島津氏であったため、島津氏=鹿児島というイメージがあるのだと思います。
そもそも今の行政区分で宮崎県の都城ですが、江戸時代は薩摩藩に属していました。
なので、歴史を見る上では鹿児島との関係性をきちんと見る必要がありそうですね!
そう考えると今回の食べあるキングの旅の中で出会う肉や焼酎、お茶と言ったものが、
都城で盛んに作られていることも覚えやすいし理解しやすいし、合点がいくというものです。
資料が展示してある「都城島津伝承館」ですが、文化庁からの公開承認施設認定を受けている、
国宝・国重要文化財の展示も可能な資料館です。
あまりにも時間がなかったのであまり見ることができませんでしたが、
すごいなーと思ったのはこちら。
細かい歴史が残っているということは、それだけ記述されたものが残っているということで、
さらに詳しく調べてあることでもあり。
私の中では歴史に基づく資料が多く存在するということ自体が、その家の繁栄や大きさを表すものだとの認識です。
すごい!と思います。
それにしても島津家、ステキでした。
天皇がお泊りになられた時に大改装をしたというお宅。
最近各地の大きなお宅を観る機会が増えていて、「もし自分がここの娘だったら」妄想が
激しくなる一方です(笑)
非常階段を作ったりお風呂を作り直したりと、おもてなしのためのこまやかな手入れが
されたとのこと。
このきれいな模様を付けた石蔵は、カフェなんですって!
蔵カフェいいですね。
一般公開されていますし、当時のままの調度品や配置を見ることが出来るのも貴重です。
歴史を探ればもっと楽しい旅ができるし、食も楽しくなります。
でもすぐには行けない…っという方には、都城の味が楽しめるふるさと納税、という手もあります!
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都城ふるさと納税特設サイト
食べあるキング
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