
35歳以下の料理人ナンバーワンを決めるコンテスト、RED U-35のグランプリ発表会へ参加してきました。
グランプリ=RED EGGに選ばれると賞金500万円(所属店舗200万、本人に300万)と副賞。準グランプリには賞金50万円と副賞。

ブロンズエッグに選ばれたのが59名。
(今年からブロンズに選ばれる際2回の審査が行われており119名がノミネーション、そこからさらに59名に絞り込み。
より厳密な審査が行われました)

お題は生産者や産地とともに料理人が料理を行う行程を動画にしたビデオ審査。
今回は敗者復活も行われ、仮にシルバーエッグにならなくても熱意ある論文により敗者復活枠でその後の審査に参加できることに
なりました。
そして22名のシルバーエッグが決まり、その中から私が予想したのは以下の記事のとおりの3名です。
・シエル・エ・ソル 音羽 創さん
・SUGALABO 薬師神 陸さん
・広味坊 五十嵐 創さん
シルバーエッグ22名に敗者復活した3名を加えた25名で「学園祭」に見立てた試食会が開催されたのは11月5日、
場所は池袋の武蔵野調理師専門学校。
当日に時間制限などの条件ある中模擬店を運営。1食300円、100食準備、2時間30分以内に作り上げます。
(厳しいですね…!)
それらを食べた審査員が決めた結果に、一般240名と一部関係者(私たちのような)の投票が審査に加味されます。
7食試食の3人に投票。

ダメなのを探す方が難しい、、、というほどに素晴らしいお料理。
普通にレストランで出てきても大感動するレベル。
お題は「旬のアミューズ」なのでフィンガーフードからスープ、小さなお料理などが並びました。

梨を使った酢豚。

そんなことを表現したかった…というような話があり、
さらに話は「なぜ酢豚にしたのか」ということに。
腐葉土を食べてみたら酸っぱかったんですよーでもお腹壊しちゃいました
ということです(笑)
若いシェフの想像もできない行動と発想力に思わず笑っちゃいました。
酸味は抑えられているのですが梨のシャクッとした歯ごたえと甘みがとても良かったです。

薬師神さんのスープ。
ファンが多い方なので常連さんが多かったように思いました。
土佐ジローのスープ。様々な香りを使った優しい味。


やっぱりすごいなと思ったのがシエル・エ・ソルの音羽さん。
秋らしい色合い、サンマを使った一品。

茄子で作られてました…!落ち葉と見分けがつかないよー

口の中で全てあの味が一体となる感じ。
複雑ながらもスッと入ってくる。

11月6日
いよいよ最終審査。
前日に選ばれたゴールドエッグ5名のみが6日のファイナルへと進みます。
ゴールドエッグに選ばれたのは以下の皆様。
赤井 顕治さん(フランス料理 アーククラブ迎賓館〈広島県〉料理人)
音羽 創さん(フランス料理 シエル エ ソル〈東京都〉料理長)
崎 楓真さん(日本料理 京都 𠮷兆 嵐山本店〈京都府〉料理人)
薬師神 陸さん(フランス料理 SUGALABO inc.〈東京都〉料理長)
山口 智也さん(イタリア料理 IL TEATRINO DA SALONE〈東京都〉料理長)
この段階で最終のお題が発表されます。
ひとりの男性を前に、その生産者の事を聞き出すことから。
ファイナルの題材は「塩」。天草の松本明夫さんが作る塩を使った料理(スペシャリテ)をひとりで作るというもの。

松本明夫さんはザ・職人という方で、心を開いてもらうのが大変だったということですが、
大事に作られた塩を使った料理を5名が作り、審査員に提供するというものでした。
そして見事グランプリ=RED EGGになったのは赤井 顕治さん!
自分の故郷の牡蠣と鴨を使った肉料理。
しかし審査員の話では、料理だけでなく赤井さんの心配りや他の料理人へのリスペクトなども大きく評価されたようでした。



おめでとうございます!!!
審査員の総評では、
料理は腕だけでなく生産者や仲間との出会いが大切、そして料理人の人間性や振る舞い、リスペクト、謙虚さなど
様々な要素によって構成されているものだという話が多かったです。
皆さんの料理についてはRED U-35のFacebookで紹介されています。

