「白金台 CIEL ET SOL 奈良県・大和の國のうまし おもてなし クローズドイベント」

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RED U-35で準グランプリを獲得されたシェフ、音羽創さんのお店へ行ってきました。
この日はクローズドイベントで奈良県の食材をふんだんに、ふんだんに使った特別コースです。
音羽創シェフのお父様にあたるのは栃木県宇都宮市にある「オトワレストラン」の音羽和紀シェフで、
いち早く地域発の本格的レストランを開いた方です。

さて、会場になったレストラン「CIEL ET SOL(シエルエソル)」は白金台。
プラチナ通りから少し入った場所にありますよ!


2016年1月にオープンした”ときのもり”という奈良をテーマにした建物の中に、
1階物販の「LIVRER」、2階レストラン「シエルエソル」があるんです。
吉野杉やヒノキを使い、和室のようなデザインを施したお店。
木の優しい色合いに草木染で仕立てた手すき和紙を使い、窓から差し込む光が柔らかく反射します。
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箸も吉野杉、杉板や柿の葉など。
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トップクラスの森林率を誇る奈良県。外観にも木組みがされていました。
建築プロデュースは西森陸雄氏。
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ぬくもりのある空間で、奈良食材のコーススタートします!
まずは暖かい柿の葉茶。
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お茶を料理に合わせるのはとても体に優しいと思いますね。
ティーペアリングした先日のお店も良かったですし。


少しタンニンの苦みを感じます。
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最初のお料理はRED U-35の審査でも提供されていたタルトレット。
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どう見ても本物にしか見えない葉っぱは茄子で作られていて最後に焦げ目をつけてより葉っぱらしく仕上げられています。
パリパリとした乾いた食感からも本物の葉っぱ感を感じます。
葉っぱ食べたことないけど(笑)、手から伝わる乾燥した感じをそのまま口内で感じますよ。
行法味噌と共に。
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天魚(あまご)を使い吉野梅の酸味のタルト。
前回はさんまの苦みを使っていたけど川魚も合いますね。
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三輪そうめん。
現在は播州そうめん(揖保乃糸)がそうめん界を席巻していますが、
奈良の三輪そうめんはそうめん発祥・ルーツでもありますよ!
三年熟成でねばりのコシを感じられる三輪山本のそうめんを使った一品。
大和ポークのコンソメベースにレモンの香りを付け、大和肉鶏を乗せた「かけそうめん」風。
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まさかフレンチで箸上げすると思ってなかった!(笑)
スープを引き立てるそうめんのもっちり感。
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天魚のフリット。
原木椎茸、むかごや天然クレソンなど里山の味が満載。
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きれいな味が続く。
奈良にジェラシー感じるくらいに、奈良の良さがしっかりと詰め込まれた料理が続きます…。
奈良すごいー…。
片平あかね(赤カブ)と大和まな(青菜)を使った葛餅。
まるで吉野桜を表現したかのような、美しい色。
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寒鰆と大和芋。
ふんわりとお芋につつまれた鰆が蒸されていた。
白みそベースに酒粕を加えたソース。かなり和寄りに仕上がっています。
ぱらりとかかっているのは大和当帰という漢方。爽やかな味で和ハーブの風味。
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メインは大和牛のロティ。
ソースはグラス・ド・ビアンにちょっと奈良漬の香りをわかるかわからないかに付けました、と説明。
大和牛のランプ部分を稲わらでスモーク。
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赤米のせんべいや銀杏、宇陀金ごぼう。
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奈良レモンのタルト。
このタルトすごかったわー。
メレンゲがスッと口の中でなくなったわ・・・
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お隣の席が音羽和紀シェフで、色々な良いお話聞けました。
シェフはフランス・ミオネー村の「アラン・シャペル」に勤めていた時に村人と村について話していた時、
地域愛を感じ、自分の地元・宇都宮に戻ることを決意。
今や地域が意識される時代ではありますがそれは今から30年以上前。
「小さな村」と思っていたミオネー村のことを心から愛する住民の言葉に、何かしらの刺激があったとのことでした。

私も地方というものは、そこにしかないものが必ずあって、
人工的に作り上げたりお金をかけても手に入らない感動があると日々感じています。
それにいち早く気づいたシェフに非常に共感しました。
田舎には大きなコンテンツはないんですよ。
都会ナイズした田舎を目指すのではなく、今持っている唯一無二に早く気づかないといけないんですね。

心もお腹も満たされた一日でした。
エントランスに飾られた菊の手まりが可愛かったです。
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by 55aiai | 2017-11-29 07:00 |   ●港区 | Comments(0)

ライター・西村愛のブログ


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