「落合楼村上への行き方、お風呂 井上靖の足跡」

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落合楼村上へ行くのには東海道新幹線!
久々の三島下車です。
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こだまに久しぶりに乗ったけど、1番の席を取るとコンセントゲットできますよね。
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カバン(バックパック)やコートを網棚に置いてのんびりしようと思ったけど、
考えてみたら三島ってあっという間だった…。
到着~。
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落合楼村上まではここから「伊豆箱根鉄道」に乗り換えます。
東京 =(東海道新幹線60分)= 三島 =(伊豆箱根鉄道35分)= 修善寺 =(車で15分)= 「落合楼村上」。



落合楼村上のお風呂。
2つの大浴場と貸切露天風呂、部屋のお風呂も温泉です。
タイルで埋め尽くされたお風呂。
モダンです。
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撮るよー、と言ってるのに入るふたり…。
撮られたがりだなぁ
浄蓮の滝のタイル絵が飾られてます。
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もうひとつのお風呂は荒々しい。
岩窟風呂。
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すぐ隣には川が流れてます。
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付帯施設も清潔です!
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貸切露天風呂。
広い!
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さすが、伊豆の温泉はいいなぁ熱いし。
ぽっかぽかになります。

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さて私たちはこれ以外にも周辺の観光スポットにも行ってきました。

その1:井上靖文学館
「あすなろ物語」や「風林火山」「敦煌」など数々の作品を遺した文豪は、
少年時代を湯ヶ島で過ごしました。
作品中にも伊豆の風景や場所を描いているのでここに立ち寄ってから足跡をたどるのも
楽しいかも。
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1960年から主婦の友で連載された自伝的小説「しろばんば」には、
渓合楼(たにあいろう)という名前で落合楼が登場します。
しろばんばとは雪虫のことです。
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ここ文学館では井上靖の生前の姿、他の文豪たちとの出会いなどをまとめたり、独自の取材や研究を行っています。
大正時代の終わりに「伊豆の踊子」を書いた川端康成が湯ヶ島へやってきます。
川端はその時伊豆の踊子につながる原体験をし、執筆にとりかかります。
その頃療養のために梶井基次郎が湯ヶ島へとやってきて川端を慕い、伊豆の踊子の校正を手伝います。
その頃井上靖はまだ小学生で、川端康成が泊まっていたすぐ隣のお風呂(河鹿の湯)へ通っていました。
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源泉46.8度。
いいお湯でした~♪
カワイイお姉さまたちにホントに癒される♡
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河鹿の湯までの道は井上靖もよく通った道で当時の人たちにとっては生活道路でした。
ここで人たちはすれ違いあいさつをして、情報交換をする道だったようです。
この道は共同湯へと続く道だったことから「湯道」と呼ばれていて、ステキな散策道です。

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湯道の脇にはキレイな水の小川があり、宇野千代もこの情景をしたためているとのこと。
梶井基次郎は宇野千代のことが好きだったんですよね!
死んでもなお私みたいな全く関係ない人に恋愛をバラされるのってどうかと思うけど。

当時の情熱的で純愛的な儚い想いが渦巻いている。
それがこの、湯ヶ島という場所なんですよね。

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さて少し前に話を戻して井上靖文学館。

パンフレットに紹介されている作品がそれぞれ違っていて、
常に4種類ものが用意されているということです。
好きな小説や新しい文学作品への出会いにもなりそうですね。
ぜひ手にしてみてください♪
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それにしても超記録魔だった井上靖。
作品のためでもなく研究でもなく、ただ自分のためだけにこんなに細かく日記をつけていたとのこと。
召集を受け戦場で書いた手帳のレプリカ。
今の時代に生きてたらSNSとかLINEとか、まめなんだろうなぁ。
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伊豆は文学散歩したら楽しそう。
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そんなマメなオトコ、井上靖の銅像はコチ…、ラではない。
井上靖文学館前にある銅像なのに井上靖じゃないの!すんごいトラップ。

この方はスルガ銀行頭取の岡野喜一郎氏。
井上靖文学館及びビュフェ美術館、クレマチスの丘全ての土地は銀行のものなんだとか。
彫刻家のジュリアーノ・ヴァンジの作品とのことで、なるほど、日本人が作らなそうな独特な造作ですもんね。
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湯道の周辺にはイマドキなスポットもありました。
この周辺で唯一川床を持つ旅館、たつた旅館が近ごろオープンしたカフェ。
ここでマシュマロを炙る「スモア」やパンケーキ、こだわりのコーヒーを楽しみつつハンモックで遊ぶ。
すぐ脇に川が流れているのですが、蛍の季節はものすごい数の光で溢れるそうです。
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帰り道には土肥(とい)金山にも立ち寄りました。
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ここ、佐渡金山と経営が同じという事で、
まさにお人形がわっせわっせと金を掘り出しているところをリアルに見せてくれます。
私の目には、ハードルは低くなるけれどまったく雰囲気は台無しだなあと映るのですが、
こういう方が鉱山開発の悲しい物語を感じずに済む、というようなことを言った人がいました。
感じ方色々、勉強になりましただ。
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本当は土肥(とい)桜を見る予定だったんですけどまだ開花していなかったです。
河津桜よりも早い開花を誇る土肥桜。
ちょっとだけ早咲きしていたのものをみせていただきました。
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濃いピンクで可愛いです。
満開になったら迫力あるかもしれません。
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興味を持ってもらう仕掛けもほぼ佐渡と似た感じでした。
佐渡では最近金塊の盗難があり、それが実はレプリカだった!という話もありましたけど、
これは本物ですって!
持ち上げようと思ったんですけど、接着剤でくっついてる?って思うほどに持ちあがらなかったです。
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おみやげにはこれくらいがちょうどいいかも。
290円のチョコレート。
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みんなで真剣になる、砂金とり。
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カゴ1杯の中にかけらが1個入ってるかどうかという不毛な作業であるがゆえ、
見つかった時の「あっっ、たーーーーーーー」という喜びも大きい。
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やった後ものすごく手がカサカサになっちゃうので、
入口でハンドクリームみたいなコスメを売ればいいと思うんだよね。

集中した30分でした。
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つづく


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by 55aiai | 2018-01-26 07:00 |   ●静岡県  | Comments(0)

ライター・西村愛のブログ


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