
新潟「雪国観光圏」プレスツアーに参加しました。
ここ何年か、いろんなツアーに参加させていただいて、
地域のパワーをたくさん感じております。今回は雪の新潟!
いつ使うかもわからない雪の装備が今年は続々と役立ちました…!
雪を体験するツアーなんですもーん。
ということで2階建てMAXときに乗って越後湯沢へ。
近いなー
越後湯沢のタクシーはみんなスキー積めるようになってたなぁ
この日は快晴でした!
最初に見に行ったのは南魚沼の「雪晒し」。
中田屋織物にお邪魔しました!
雪晒しとは、お天気の日に雪の上に布を晒して汚れを落とすという伝統技法。
これがとっても不思議。
昔の人はすごいなと思う、化学のチカラ。
雪が積もった南魚沼の小春日和の日、雪面の上に布を置く。
布は「越後上布」と呼ばれる麻織物がほとんど。
太陽の光で溶けた雪から放出されるオゾンにより、布に付着した汚れが落ちるらしいんです。
もちろんその理由はわからずとも、昔の人たちは知恵によりこうして大事な着物を着続けていたのでしょう。
これは植物性の布でないと効果がないということ。例えば絹織物などは動物性ですからこれには即しません。
着物をすべてほどいて一枚の反物に戻し、それを一度洗ったら雪晒しをします。これを何度も繰り返す。
夜には凍ってしまうので昼間だけです、取り込み、また出す。
この地域においては雪晒しは春が来た証拠なんですね。

光に透けるキレイな布。
ナチュラルでやわらかい色合い。

ふわふわっと揺らしながらまっすぐに広げます。
簡単そうで難しいだろなー
一枚の反物に戻されキレイに汚れが落ちたらまた縫い直す。
ものすごく手間に感じるけど、それだけ大事に着続けているってことなんですね。
布は全国各地から送られてくるということです。
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お次は越後上布を作っている「酒井織物」へ。
つい先日富岡製糸場で絹についてはある程度勉強してたから、興味わく。
こちらで作られているのは「越後上布=
麻」に対して「本塩沢・塩沢紬・夏塩沢=
絹」。

酒井織物では生糸を絹糸にする作業から撚糸(ねんし)、デザインなどから
反物になるまでを一手に行っています。(すごいよね!)

生糸に含まれるたんぱく質を溶かしだして絹糸にする作業。
3時間くらいぐつぐつ煮るそうです。ヒューマンパワーで行っているんです。
実はセリシンは肌に良いことでも有名です。かいこの繭ってほんとにすごいなあ
2階は工場。
細長いテーブルは、
糸に色付けする作業。
手作りした木棒の厚みで色付けの細さを調節しています。
色をづける設計図がコレ。
ここを間違えると反物を織ったときちゃんと絵が出ないんですよね。
うーんすごすぎる。
こちらは細かく結び目をつけて、
染め抜くの!いやー細かい!
着物が高いのがよーーくわかる!
日本の伝統、絶対に知っておいたほうがいいと思う。
織りの設計図づくり。

細い穴に糸を通し織機にセットするための準備。気が遠くなるような作業。

果てしない作業の数々…。
糸ってキレイなんですねー
これをいよいよ反物に!
織姫さんの登場です。
「しゃり感」というらしいですが、
程よいハリとなめらかさ、柔らかさがある生地を目指しているという酒井織物。
多くの人の手によって作られる品の良い一着でした。
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