天塩町から札幌へ移動して、ここでは天塩町の豊富な食材を使ったディナーが開催されました。
ここへ食べあるキングメンバーで参加です!
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フォーリンデブはっしーさん
このディナーは札幌のレストラン「MAGARI」にて、
天塩町の食材のチカラを一流のシェフが引き出し提供するというイベント。
まだ雪の残る3月中旬に2日間にわたって開催されました。
すっごくステキだなあと思ったのは、
私たちをアテンドしてくださっていた天塩町役場の自治体の皆さんが、この日ホールのスタッフとして働いていたこと!
食材を知るためにシェフたちが産地へ訪れるように、
自治体の人たちも自分たちの町の食材がどう使われているかをきちんと知るためにレストランで働くって!
そんなことやろうと思ってもできませんよ。
その考え方にもう私、にっこり。
私もレストランの足を引っ張りながらも働いたことがありますよ、半年くらいね。
いつも行くばかりだったから、ちょっとはレストランを知らないとなーって思って。
それをするかしないかが今の自分のレストランへのリスペクトへつながっていると思うんですよね。
なんとこの日、
カリスマ漁師の菅井好文さんもご一緒!
私、たまたまお隣で、いろーんなお話聞かせていただきましたけど、
すっごいしゃれっ気と色気があって、すてきな方でしたー。
この日のシェフは6名。
お寿司「鮨ノ蔵(札幌市)」の井川大氏、「鮨おくの(滝川市)」の奥野恒康氏。
イタリアン「MAGARI(札幌市)」の宮下輝生氏。
フレンチ「五十嵐(札幌市)」の五十嵐光氏。
ラム肉「東洋肉店」の東澤壮晃氏。
スイーツのジャニス・ウォン氏。
キュレーターとして、天塩町副町長の齊藤啓輔氏が統括。
最初っから飛ばしてます。
羊生ハムが足一本出てきた!
つやつやの生ハムです!
みずみずしくて包丁の入りがなめらか~
やわらかさやしっとりさはもちろんのこと、
香りがふわっと口の中にひろがります。
干し草だけを与えていると臭みがなくなるのだそう。やっぱり穀物は…。
エクストラヴァージンオイルがさらなる青々しさを加え、牧草の香りのようでした。
北寄貝の炙りと大根のホワイトソース。
イタリアン宮下さんの一皿。
器は基本的にすべてWASARAだったと思います。
ほんとはもっと凝りたかっただろうなって、シェフの気持ちを想像してしまうくらいに美しい料理。
かなり大きめの北寄貝が使われていて甘い大根のソースが絡みます。
大根をホワイトソース煮にしてありました。貝は炭焼き。
ふわふわ弾力ある貝とシャキシャキ野菜のコントラストも◎
カスベのテリーヌ。きました!カスベ。
この旅でカスベの虜です。
優しい味なのでどんな食材にもどんな調理にも合います。
にこごりのような固め方は和食を彷彿とさせます。
次は握り。
グリルしたタコ。北海道で食べるタコは個人的には最高だと思ってる。
若い時に食べた北海道のタコが忘れられないため…(笑)
軽く火入れすることで食感をより弾力持たせる技でした。
こまいのゆかり。こまいはあれですね!タラ科の~(
前の記事 ご参照ください♪)
あっさりとした肉質ですがみずみずしさもあります。白身が好きです。
たらばのクロワッサンと黒トリュフ。
パイをクロワッサンと表現。クリーミーな具でしっとり、外側はサクサクとした食感。
それらを柔らかなバターとトリュフが、贅沢な香りと風味で包囲してます。
ほたて、かに。
蟹のしっかり太めで甘く、身が持つ塩気がちょうどいい。
ほたては藁で冷燻され、シルキーでもあり、また締まりがあります。
今回はイベントので叶わなかったけど、目の前で握ってるところ、いつか見たいなと思いました。
サフォーク種仔羊と熟成べこちちチーズのタルタル。
おおぅ、べこちち登場~(
前の記事ご参照ください~)
真ん中に空豆が隠れています。香りと香り。そして香り。
空気を含んだふわ乗せチーズたまりませんね。
パテアンクルート。
生地に包んで焼くことで、味をぎゅっと閉じこめた料理。
柑橘とともにいただくパテ。
羊、そしてガラムマサラの香り。
お寿司も次々。
にしんとボタンエビ。
原木シイタケのデュクセル。
サクラマスのフュメ。
きれいなお料理でした。
てっぺんには香草パン粉。
すっごく時間がかかっているとのこと。サクラマスには5日間、シイタケのデュクセルには6時間…!
菅井さんの8分イクラーー!きたーーー。
醤油に8分しかつけないという、こだわりの味付けー。
生徒(もえあずちゃん)を叱る校長先生(菅井さん)みたいになっちゃって(^^;)
楽しく遊んでました。
モッツァレラチーズトルテッリには春トリュフ。
チージーなだけでなくすごくジューシーで小籠包みたいにジュワワワっと美味しいの。
牛フィレ握りにも、トリュフ!
チラリ。
カッテージチーズも握っちゃう!
次々と出てくる食材すべてがキラリと光ります。
たまごふわふわ。
こちらはカステラ風。中にはチーズインでした。
〆の冷たい麺は…。
なんと貴重な「はまぼうふう」。大好きなんだコレ。
デザートはジャニスの世界観。
ジャニスは食べるアートとして、出来上がる前にひと手間加えることで完成となります。
すべてのお皿が均一に同じものではなく、
お皿をキャンバスにまるで絵を描くようにデザインしていきます。
ヨーグルトボール 3種のベリーとオリーブオイル。
宇野牧場のヨーグルトを使ったベリーのデザート。
はりはりした飴を使ってるのもジャニスらしい。
別のイベントでのジャニス・ウォンのデザートもぜひぜひ。
怒涛のコース15品!
おなかいっぱいでした。
企画も素材の作り手もそれらを料理した人も、みんな北海道の人たちで、
地域の力をひとつにして、そしてみんながバトンをつなぐようにコースをつむぎ、
一夜の美味しい時間を演出してくれました。
こういうことが自治体主導でできるってほんとーにすごい。
何よりみんなが幸せなのが、一番いいなと思うんですよね。
お土産までいただいて幸せな札幌の夜でした。