今日から瓦の記事が続きますよー。
ここ数年、屋根ばかりみながら旅をしている私です。
ぜんっぜん違うんですよー、地域によって。
赤い瓦を造る島根県石見地方へ。
みんなで取材に行ってきました!
メンバーは前回益田へ行った4人。リンク先をご参照くださいー。
大好きなグラントワプレゼンツ!
館長である若槻真治さんはなんにでもお詳しく、私たちの先生です。
東京を出発してふわっと飛び上がったら、ミニチュアみたいな世界でした。
良いお天気。
あっという間に到着ー。
萩・石見空港へ到着したらすぐにランチ!
海沿いのレストラン「柿の木」へ。
柿の木村ご出身??
すごく人気があるんです。
メニューは洋食が中心。フライだったりソテーだったり。
私はえーと、たっぷりのサラダとチキン。
エビフライはほぼどのメニューにも1本ついてくるシステム。
おいしくてお米が進んでしまった…。
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まずは簡単に島根県の瓦のご説明。
日本三大瓦産地のひとつです、三州瓦(愛知県)、淡路瓦(兵庫県)と並んで
石州瓦と呼ばれます。
この瓦は地元石見の土に出雲地方の石を削って作った釉薬をかけることで赤い瓦が生まれます。
この地域には「石見焼き」という焼き物があります。
石見焼きはぽってりと厚みがあり、素朴な味わいがあります。
大型の水がめなどがよく作られておりそれらは北前船により各地へと運ばれ重宝されました。
1200~1300度で焼くためしっかりと締められ、水漏れしないのが特徴です。
この水がめは「はんど」と呼ばれています。
石見焼きの工人たちが生み出したのが石州瓦です。
しっかり焼き締められた瓦は極寒の地においても割れたり水漏れすることがなく、大ヒットしたといいます。
実は、
石見焼きは島根県からも近い岡山県の備前焼にも影響を受けていますが、
反対に石見の瓦が岡山県でも使われている場所があるんですよー。
それが先日行ってきたばかりの、
備中高梁・吹屋の集落。
ここは赤い顔料ベンガラの産地ですが、白壁を赤く塗り石見の赤瓦を乗せることで景観をつくり出したエリアです。
(レポートは別の機会に)
さて最初の街は「波子(はし)」。
江津市の街です。
こちらで地域活動を行っていらっしゃる「ゲストハウス波の音」へお邪魔しました。
ここは古民家であった家をゲストハウスに改装、その横には誰もが使える
「虎の穴」というフリースペースがあり、例えば県外者の方のレストハウスの役割や
地元の人の憩いの場、打ち合わせの場などとして使われています。
ここでコーヒーをいただき、ゲストハウスについてお話を聞きました。
波子の街を盛り上げていらっしゃる黒川さんにお話伺いました!(一番下の動画参照)
お話聞いた後は周辺のお散歩。
波子の街は赤瓦が多い場所です。
瓦の古さを見極めるポイントは、
色むらがある(登り窯で焼いていたため温度にむらがあり、色が変わる)、
指さしている部分にエッジがある。
波子の駅。
おっと、ちょうど神楽列車がきたよー
ちょっとしたアップダウンを繰り返しながら展望台へ向かいます。
展望台の階段も瓦でした!
見る限り瓦だよー
光の入り方で瓦って色が変わるんですよね。これ逆光状態の写真ですー。
東京にはない景色だ~
黒もあります!
そして赤瓦のすべてを集めたYoutube動画を紹介します。(音が出ます)
いいところばっかり!
今思えば今回の旅はこの動画をそのまんまトレースする旅でした。
16分と少し長いので、気になったところがあったら飛ばしながらでも見てみてください!
(分数は目安です)
スタート 島根県芸術文化センター「グラントワ」(益田市)
0:09~ 波子の街並み(江津市波子町)
0:30~ 浅利海岸(江津市浅利町)
0:44~ 波子からアクアス方面(江津市)
0:54~ ドイツパンのヒダカ日高さん、石見銀山(石見銀山・大森町)
3:00~ 観音寺から俯瞰した世界遺産・大森の街並み(石見銀山・大森町)
3:06~ 赤瓦の景観残る都野津の街(江津市都野津町)
5:57~ 瓦、鬼瓦、リッツ・カールトン東京のタイルなどの製作を行う亀谷窯業(浜田市)
8:48~ 波子の街、ゲストハウス「波の音」の黒川さん(江津市波子)
10:54~ 江(ごう)の川、江津本町の街並み、イワミノチカラ伊藤さん(江津市江津町)
14:15~ 島根県芸術文化センター「グラントワ」(益田市)
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