「真冬の知床羅臼根室の旅 羅臼郷土資料館 」

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SNSで公開してきたこの冬の知床羅臼根室の旅。
とっても思い出深い旅となりました。今日からぼちぼちレポートしていきます。
根室振興局の皆様、プレスマンユニオンの皆様、お世話になりました!

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道東の旅は昨年釧路や網走には行っているのですが、今回はさらに東へ。
今回まわった場所を地図にするとアルファベットの「C」みたいになります。
ここを行ったり来たり。かなりな移動距離でした!
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この「C」の大きな湾のようになっている場所にはがっつりと北方領土が食い込んでいるんですね。
はーこれ、実際に見るまであんまり認識していなかったなぁ。

このエリアからは私たちが行けない街がとっても良く、近く見えます。
旗を振ったら向こうから振り返すのが見えちゃうってくらい、近くまで行けるんですよね。
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ちょうどこの旅で北海道滞在は82年ぶりの寒波到来、
記録的な寒さになるとの報道がされていた2019年2月7日~10日。
かなりな防寒をしていたのでなんとか無事帰ってこれました。
ただ「寒いではない、ピリピリ痛い体験」や「1mmも肌を露出できない体験」ができて、とても楽しかったです!
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飛行機が1時間程度遅れ、またこの日は悪天候だったために訪問先は1カ所だけ。
その後羅臼の宿へ行くことになりました。
まず最初に訪問したのが「羅臼郷土資料館」。ここ本当に興味深かった。
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だってそんな歴史知らない、教科書に載っていないが盛りだくさん。
続縄文時代って?トビニタイ文化って何よ!の連続です…。
北海道は時代構成がぜんぜんちがう!
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羅臼郷土資料館は廃校になった校舎が使われています。
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国重要文化財になった土器など260点を含む数々の発掘品が展示されています。
ここでは遺跡から出てきた土器などで、北海道の歴史を知ることができます。
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縄文時代の後弥生時代が来なくてそのまま続いたのが「続縄文時代」、
さらにそこからサハリンからやってきた人たちにより文化が混ざり合いできたのが「オホーツク文化」です。
5世紀頃、「ソーメン文」と言われる貼り付けたような細い粘土がぐるりと取り囲む土器を作っていました。
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オホーツクの民は海洋を使った、いわゆるバイキングのような生活を行っていたので、
その時代の遺跡「松法川北岸遺跡」からは舟形の木製品も出土しています。
ミニチュアで可愛いです。
真っ黒になっているのは、ここは過去に火事が起こり炭化したことにより残った遺跡だからです。
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木製の大きな器は熊の顔が造形されています。
こちらは模型ですが、はっきりと熊です。熊は特別な存在であったことがわかります。
表面にはシャチの背びれも描かれています。
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オホーツク文化が栄えた後、擦文土器と言われる擦ったような跡をつけた土器が作られ始めます。
これは擦文文化と言われて、東北からの影響を受けていたと言われます。
この頃の人の交流はとても盛んで、色んな文化を取り入れながら暮らしていることがわかります。
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それまでにあった樺太から来た「オホーツク文化」と本州・東北から渡ってきた「擦文文化」が出会い
トビニタイ土器が出来上がります。
これは、ソーメン文がドットになり、擦文も付いたハイブリッドなデザインです。
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オホーツク文化は海岸沿いにしか見られなかったのに、擦文文化に影響され内陸にも見られるようになりました。
そのあとトビニタイ文化も最終的に「擦文文化」に吸収され、それがアイヌ文化へと続いていきます。
オホーツク文化から続く、熊の儀式や熊を神(カムイ)として崇めるセレモニーはアイヌの時代にまで継続します。
アイヌ文化の熊、シャチ、海鳥などの動物儀礼はオホーツク文化の影響を大きく受けているのです。
オタフク岩岩窟の奥で見つかった「熊送りの跡」。
熊を天界に返す儀式です。
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もっといろいろあったのに、時間がなくてこれくらいしか…。
他にもいいいぃーっぱい色んな展示がありました。
初めての北海道の歴史に触れながら展示物を理解するのには、沢山の時間が必要でした。
機会が合ったらもう少しきちんと見て回りたいと思います!
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歴史の時代構成が全く違うことを考えると、やっぱり日本には複数の民族がいたんだな~。
ぜひ皆さんも大人の歴史学を学びに羅臼郷土史料館へ~~~。

ここまで見たらもう外は真っ暗。
羅臼の宿まで車で移動です。
3泊した羅臼の宿もすんばらしかったので、別の記事でご紹介します!


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by 55aiai | 2019-02-25 07:00 |   ●北海道 | Comments(0)

ライター・西村愛のブログ


by 55aiai(西村 愛)
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