
色んなところに旅をして、そして色んな町や物を見て。
なんとなく感じていらっしゃる方もいるかもしれませんけれども、
だんだん歴史的な建築物が好きになってきて。
広島では平和記念聖堂を見ました。
山口でも渡辺翁記念会館を見ました。
どちらも同じ建築家。
東京では新高輪プリンスホテル。
まずは見学予約を入れていってきたのが日生劇場。
全て「村野藤吾」が建築に携わっています。
帝国ホテルの目の前で、今までは素通りしていた場所です。
ちょっとライティングは暗めなのですがそれらも当時のままです。
柱とのつなぎ目が芸術的なカーブでつながれていた。
色んな意味で時代の豊かさを感じます。

受付台。
エグいぐらいに大理石!
マーブル模様の大理石がふんだんに使われています。

大理石はこんな風にも使われていました。
天井の波打つ照明もポイントです。
細いラインがより優美さを感じさせますね。
一段大理石がかませてあり、軽いイメージにするため少し浮かせてあります。


会場全体は緩やかに波打つデザイン。

ロビーから内部においても単純なカーブや直線はなく、計算できないデザインが継続していく感じ。




天井にはアコヤ貝を極薄に削ったものが貼られています。
たまにひらひらと落ちてくるという話です…!
フジツボのようなモチーフの上に、天井の様子がわかるかと思います。

感想は「すごい」」。とにかくソレ。
見学も10人以上いらしたと思います。みんなこういうのがお好きそうな方で、

見学は無料ですが、劇場で何も行われていない日に限られます。
メールで申し込みをし、候補日を合わせていく感じになります。
日生劇場お問い合わせフォームからとなります。
https://www.nissaytheatre.or.jp/contact/
会場で観劇する際、会場内は撮影禁止となることが多いかと思いますし、
---きちんと見てみたい、撮影したい方には見学申し込みをオススメします♪
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今から30年以上前に、建築を権威や権力の象徴とする建築観に対して、「間口は狭く奥行きは深く」に理想を見いだす村野の建築作品に興味をもったことがありました。東京で残るのは、目黒区役所(旧千代田生命本社ビル)。ここにも正面に大きな螺旋階段があるはず。行ってみたくなりました。
大変ごぶさたしています。
コメントありがとうございます。
人がざわざわしている時だとあまり建物に目がいかないかもしれません。見学申し込みをして建物に注目したのは正解でした。
目黒区役所も今度行ってみようと思っていたところです。
そうですね、曲線の美しさ、細かいところにもカーブを作ったり、奥行きを感じさせるために視野を建物でコントロールされたりしている部分がありました。また、あえて入口やロビーをシンプルにして会場内を華やかに感じさせるような工夫もあったように思います。