そう、今回も見てきたんです、石見神楽。
近年人気が出てきて、見に行くと満席状態だったりしていたのですが、
今回は貸切公演ですってー贅沢ー。
石見神楽の舞台、なかなか派手なんですよね。
これ、舞台なんだけど神社なんですよ。
多分ずーっとこのセッティングなんだろうと思うんですけど。
石見神楽ってとても敷居が低いのです。
「神楽」というのは神事として扱われることも多いのですが、
石見神楽は民衆の芸能に近いのかなあ、お酒飲みながらだって見ていいし、わいわい手を叩いたりしてもいい。
じっとしてなくていいんです。
舞手だけじゃなくお囃子もいるのですが、
みんなお囃子も舞も両方できるのです。
その日集まったメンバーで割り振りするので、みんな何役もできるしお囃子もできる。
まじすごい。
結構ハードで、はあはあって声が聞こえてくることも。
多分100メートルダッシュくらいのパワーを、演目の中で何度か使ってる。
鬼さんこわいよ。
ところでこの衣装。
島根県内で最も神楽が盛んな石見地方には130もの社中(グループ)があると言われているのですが、
その団体それぞれがこんな立派な衣装を何着も保有しているんですよ。
それらを作っている工房に行きました。
「細川神楽衣装店」
もともと布地に柄が入っているものだけでなく、
ここでは刺繍でオーダーされた衣装を手縫いしています。
盛り上がった部分にはこうやって詰め物しているんですね。
私もこのコロナ騒動で、
流行りに乗って?マスク縫ってみたんですけどね…
かわいい生地がもともとあったから、ちょっと作ってみようと思って手縫いしたんですけど…
ガッタガタの縫い目になりました。ミシンほしいなー。
写真では伝わりにくいかもしれませんが、本当に趣向が凝らされています。
立体的に、そして勇ましく迫力ある舞台になるように、ひと針ひと針…
本当にこのすごさは写真では伝わらないです。
型紙では表せない微妙なバランスは縫子さんが自ら調整しているそうです。
煌びやかで派手な石見神楽を演出するひとつの道具。
衣装は大事ですね。
そして社中の宝なのだと思います。
そしてこの日も恵比須からの、オロチヘ。
扇子をハラリハラリするところ、かっこいい。
日本舞踊も入ってますね。
こちら、蛇胴については前の記事でお伝えした通り。
提灯の要領です。
舞台のよこで真剣に見ている男の子。
いつか舞手になるのでしょうね。
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