いつか沖縄の聖地巡りと琉球神話を学びたいと思っていて、昨年末の取材でやっとその機会を得ることができました。
カフェやぶさちが主催するランチ付き御嶽巡り。
御嶽(うたき)とは、沖縄各所に点在する”祈りの場”のことで、人々に守られながら代々続く聖地のことです。
内地での祈りの場とは、神社だったり教会だったりを指しますが、
沖縄の場合はそれらがとても身近な場所にあり、自然の中に溶け込むように存在します。
その最高の霊地は「斎場御嶽(せいふぁーうたき)」として知られていますが、
日々手を合わせて祈りをささげる御嶽は周辺諸島を含めて900か所以上あると言われています。
カフェやぶさちは「ヤブサツ御嶽」のすぐ近くにあり、ここからスタートして御嶽巡りが出来るコースが3種類用意されていました。
初級、中級、上級の3つのコースですが、うっかり上級コースにしてしまったばかりに、道なき道を行くことになってしまいました(笑)
カフェやぶさちの奥にある森は鬱蒼として神秘的でした。
ガジュマルが雰囲気たっぷり。
御嶽には香炉などが置いてあり、
ここでウチカビというお金や、ヒラウコーという線香をお供えします。(お供えしたものは持って帰ります)
住所、名前を言った後、感謝と御礼を伝えてからお願い事をします。
お次は、美生之御嶽(ミホノウタキ)。
ここがかなりの難所でした。
山道を下っていくのですが、かろうじて道がある程度…。
ハブ出るなよー出るなよーと思いながら歩く。。
あまり整備されていないのですが、ちゃんと歩けます。
そして、ここから海まで一気に下ります。
ここでもお祈り。
石灰岩と勢いある植物。
一度海に向かう道に到達し、そこから浜辺へ向かいます。
ここからカフェやぶさちが見えました。
百名の浜川ビーチへと到着。ここは、長い長い砂浜になっています。
海の中に立つ小さな石碑。
ここに、琉球神話の神「アマミキヨ」が降り立ったと言われています。
琉球神話で語られる理想郷「ニライカナイ」からアマミキヨが最初に降り立った場所は久高島で、
その久高島から本島へ来る際に最初に来た場所がここ、ヤハラヅカサです。
すぐ近くには浜川御嶽(はまがわうたき)もあるのでぜひご一緒に。
きれいな水も流れていますよ。
最後に受水走水(うきんじゅはいんじゅ)へ。
受水と走水という2つの泉があります。
沖縄でのコメ作り発祥の地と言われる伝説があります。
近くには御穂田(ミフーダ)という水田があり、今でも実際に田植えが行われています。
小さな水田です。
岩肌に水が流れる、自然豊かな景色が見られます。
斎場御嶽(せいふぁーうたき)と同じ南城市なので、ひとつでも立ち寄ると、新たな沖縄の魅力に気づけるかもしれません。