「神田 まつやのお蕎麦」

まだ桜のつぼみもかたく梅の花咲く頃、ノンノンちゃんと一緒に神田へ行ってきました。
色々予習してったのだけど、神田に不慣れな二人･･･。
この日はおやつタイムに「大反省大会」が待っていたので軽めのランチをしようってことで、お蕎麦の神田まつやへ。
明治17年創業、ってことだから120年余の歴史！もうこれは＜歴史をいただく＞ってことなんでしょうかね！
たしか一度だけ夜に目の前まで行った事があった・・、けれど入店も食べるのも今回が初めてでした。
なるほど！見た目も歴史を感じさせます。古い建物特有のこの重厚感ってどこから来るのでしょう。やはり歴史の重みなのでしょうかー。
おそばの途中で出てきた朱塗りのそば湯の入った湯桶も年季が入ってます。

ランチには早い時間だったのにも関わらず満席状態。ちょうど開店して、全員一度収まったって感じでしょうか。すでに私達が入る頃には食べ終わって出てくる人の姿もあり。。
全体的にお店のお客様は年齢層高め。
私達が通された席には3人の先客。そこに合い席となりました。
隣りでは戦前の話で盛り上がってました。ちょっと「ぎょっ」とする会話もありましたが、江戸っ子口調のおじいさんの独演会になってるなぁって。
↓まつやのおそばは白っぽいです。香りは強くないですが、コシはあります。
ツユは濃い目、だけどダシの味は嫌いではなかったです。私の好きな味でした。江戸好みということです。

さてさておそばが運ばれてきてさぁ食べようと思った時、突然隣りのおじいさんに話しかけられました。
「どうして『やぶそば』じゃなくて『まつや』にしたの？」
「東京の祭りを知ってるか？」
「女性が好きな甘味の竹むらに行ってみなさい」とか。
そういうのが苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、私は（多分ノンノンちゃんも）むしろ楽しくて、もっと色々聞きたかったです。池波正太郎がね、あそこの角でいつもまつやの蕎麦を食べててね･･なんて話されるとへえぇ～～って聞き入ってしまうようなおじいさんの快活なおしゃべり。結構声も大きくて皆さんの注目を浴びてましたが、昼からお酒飲んですごく気持ちよくなっていらっしゃる姿に、なぜか好感が持てるんですよね。あの江戸っ子のべらんめぇでなつっこく話しかけてくるおじいさんって、イマドキなかなかいないです。
そんなことで、存分に下町を味わえたのでした。
そしておじいさんが帰った後に残された先客のお二人。私達はおじいさんの連れかと思っていたのですが、実は全く別のお客様。夫婦でいらしてて、本当に穏やかな笑顔で私達にも声をかけて下さいました。

まつやは女性従業員の方が多くて、若い方も働いていらっしゃいます。
完全に詰め込み型の合い席だし、ゆっくりお蕎麦を堪能したい方にはもしかしたら不向きかもしれません。
でも私は下町人情に触れただけでもラッキーで、すごく楽しい時間でした。
（正直、おじいさんが強烈すぎてあまりお蕎麦の味を覚えていない･･･。ｗ）

お蕎麦を食べてから、おやつタイムの大反省大会までは胃を休める必要が。
しかぁーーし！！さっきのおじいさんの言いつけどおり（？）甘味の竹むらをちょっと見てみようよ、ってどちらともなく言い出して。。。
大反省大会の前にちょこっと反省しに行く事にしました！
ノンノンちゃんの記事


（反省する･･･　美味しいものを食べる、甘いものを食べる、たくさん食べるの隠語です！）