「京都・宇治 歴史の町でいただく京懐石料理 平等院表参道 竹林(ちくりん)」
2009年 07月 21日
この日は京都・宇治へやってきました。
シャワーを浴びているかのような湿気の中、むかうは平等院の表参道にある京料理の「竹林(ちくりん)」。
お昼の懐石を食べに行ってきました。
京都には何度も訪れているという人も、なかなか宇治までは足を伸ばさないかもしれません。
町全体に漂う気品、穏やかな空気。
祇園のような華やか・たおやかな雰囲気というよりは、はんなりとしたゆっくりとした時間の流れがあります。
駅から向かう道沿いにはお茶どころ宇治らしくたくさんのお茶の老舗がずらり。
電車までお茶色です!笑
水量も豊富な宇治川、参道入り口の鳥居。
宇治には世界遺産・国宝である平等院があります。
「平等院鳳凰堂」は入口からすぐ。約1000年もここにずっと立ち続けているのかと思うと、震えるような感動を覚えます。
一応…10円玉を取り出して確認。
実物はもっと奥深くて時の重みをずっしりと感じます。
遠くから見てもその木々の節目筋目を確認でき、そのひとつひとつに歴史が詰まってる。
時間が足りなくて、中まで見ることができなくて本当に残念。。
感動の余韻に浸りながらお昼のお店へ。
平等院の目の前にお店を構える京都割烹。
落ち着いた中にもキリッとした風格ある門構え。
2階の大きな窓がある立派なお部屋。
ここでひとりお昼ごはん。もったいなーい、ありがたーい話です。
お部屋から見える、隣を流れる宇治川。ちょうど中州に当たる橘島が目の前に。
濃い緑と水の流れが涼しげです。
最初のお皿は華やか。天然の色がまぶしいほどに表現されてます。
なかでもやっぱり嬉しいのは、この季節ならではの鱧。
ほろほろとした身はおおぶり厚みもあって、食べ応えのある締まった身質です。
鱧のお吸い物。
軽く炙ったパプリカの香ばしさが軽く染み出したお出汁。
鱧の下に敷かれたのは冬瓜豆腐。お吸い物に負けないキュッと凝縮した出汁を感じる冬瓜が初夏の味。
お造り。
自然の甘味とぶりぶりの締り、明石の鯛。
脂の乗った厚切りのまぐろ。
皮目をしっかり、身のほうは軽く炙った鱧。
手作りポン酢ともみじおろしでさっぱりといただきます。
琵琶湖産の鮎。
小さい種類の鮎、透明感があってきれいですよねー。
ぴっちぴち活きが良すぎて写真ブレまくります。
この新鮮な鮎を塩焼きに。ほんの少しの鮮度の違いでも味に表れるという事で、このお店ではそこのところをとても大切にしているとのこと。
程よいほろ苦さ。
じんわりと火を入れ閉じ込められた独特の香り。さすが「香魚」と呼ばれる鮎ですね。
口の中で鮎の風味が広がる度、今だけのこの食材をありがたくいただきます。
冷やし炊き合わせ。
隠れてしまっているのですが南瓜の面取りと飾り包丁が本当に美しかったです。
たこの柔らか煮、焼き茄子の湯葉巻き(針しょうがも一緒に)、白ずいき、おくら。
夏の食材大集合。あっさりとしっとりと煮含められた出汁とともに素材の持つ旨みがじわりじわり。
揚物です。
カラッと油切れの良さなんていうのはもちろん、軽い衣と食材のバランスの良さににこにこ。
車海老が大変に美味です。天草の海老を使っているそうなのですが、濃くて甘い。
海老のしっぽの最後の1節っていつも、食べたいのに食べられないジレンマなのですが、
ここの海老ちゃんは最後の最後まできっちり海老殻が剥いてあってストレスレス。
ちょっとしたプチ感動。笑
とり貝とウニの土佐酢ゼリーがけ。
とり貝の磯の香りと甘い甘いウニがミルフィーユ。
先ほどまでの天ぷらの油をサーッと取り去ってくれます。
美しい百合の器です。
新生姜ごはん。
ほかほかのごはんからふわっと蒸されて香る生姜。
最後に体を芯から温めてくれて消化を助けてくれそう。
青々しい生姜の風味がごはん一粒一粒をやさしく包んでくれています。
デザートはマンゴーピューレにほうじ茶アイス。
軽い苦味とクリーム、マンゴーの組み合わせはなかなか斬新。
窓の外の川の流れを見ながら季節の味に舌鼓。
実に贅沢な時間でした。
伝統的な料理ではあるのですが、決して"セオリー通りのぎちぎち"ではないのです。
あらゆる世界の料理を研究しまた様々な方たちとの交流を持つご主人が供する料理は、日々進化していっているのだろうと思います。
宇治は春の桜、秋の紅葉もキレイそうですよ!ぜひ違う季節にまた訪れたい場所です。
金を施したうすはりグラスに冷たいビールを注いでいただいた、プレミアム・モルツ。
普段あんまり瓶で飲まないプレモルなのですが、キンキンに冷えた生ビールよりも少し温度が低くてより甘さや香りが感じられるんですよね。
瓶の温度の方が適正温度なのかなぁ。
リンク先にはこのプレミアム・モルツのクーポンがありますー。
【お店データ】
名前:平等院表参道 竹林(ちくりん) あさぎり店
住所:京都府宇治市宇治蓮華21
TEL:0774-21-7039
※宇治は京都からも30分かかりません♪
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【特集】
関西のブロガーの皆様&東京ブロガー2名で巡る、夏の京都と美味しいもの
・「京都の料亭 割烹特集」
・「京都の川床 特集」
平等院にも行ったし、ランチは竹林へいきました。
同じだったのでびっくりしました。
竹林では京弁当を食べました。
新生姜ごはんがおいしかったです!
宇治にも行かれたんですね。一泊とは思えない充実した旅ですね☆宇治には「たまき亭」というパン屋さんがあって、美味しいですよ。次訪れたらゼヒ~^^
お料理の最初のお皿にヤマモモがありますね!大好きです。この時期鱧と鮎は何回でも食べれてしまいますね。しかもこんな上等なものならなおさら・・夏の京都イイですね♪
フランスから今度は京都だー
夏の京都らしいお料理がずらりって感じですね。
マンゴーピューレ&ほうじ茶ってどうでしたか?
私も平等院鳳凰堂行ったとき、10円だしましたよー笑
京都って何回行っても楽しいですよね!
ところで、お料理ですが、琵琶湖産ですか、小ぶりの鮎がおいしそう。香魚とか年魚とか書きますよね。
宇治に行ったときになにを食べようか・・・と結局、食べずじまいだったのですが、鱧があったんですね・・・おいしそうです。
すごいっ。偶然ですねー。
宇治では私はもうひとつ、甘味も食べたんですけどまさかまさかー。
そこまで一緒だったりして^^
宇治ってすごくのんびりした空気が流れていますよね。
宇治川をゆっくり眺めていたかったです。鵜飼もやっているんですよね!
季節を通して良さそうです、宇治。
宇治にも行きました。時間がビチビチで、もう少し早く行けば良かったなぁと後悔中です。。。
パン屋さん?へーぇ、京都には有名なパン屋さんがいっぱいありますもんね。すごいなぁ、京都はバラエティあります。
良い鮎なだけでなくその処理や焼き方など、京都には技もありますよね。
そうなんですよー、いろんなところに飛び飛びですみませーん。
平等院ではついつい10円玉で確認…間違いないっみたいな感じでした。
本物だぁーなんてちょっと感動したり。。笑
京都はどんな季節に行ってもいいですね。春・夏・秋は体験したのですが、冬はどうなんだろー。。
市役所での一杯!それは素敵な思い出ですね。駅前に観光案内所があってとっても親切に対応していただきました。
お茶は私も中村藤吉本店でデザートとしていただいてきました^^
それはまた別の記事にします!