「京都・祇園 割烹 なか川 風情ある京都の町屋でいただく鱧しゃぶ」
2009年 07月 22日
祇園の街は夕方近くになって慌ただしく感じられます。
雨が上がって昼間の蒸し暑さが少し和らいできた時間、白川の周辺を歩いてみました。
濡れる石畳の向こうには、ぽつぽつと赤い灯りがともります。
風情がありますね。
お祭り帰り、夕方からのお店の準備をする姿、白川のサギ。
橋から見る白川は京都の景色の代表格でもあり、外国人の方がしきりにシャッターを切っている姿が見られます。
祇園にある京割烹「なか川」。この日の夜はこちらで。
お店の名物は鱧しゃぶ。
その料理そのものを初めて考案し世の中に出したお店でもあります。
長い垣根の続く通路を通ってお店へ到着。
カウンターと個室のつなぎには小さな箱庭、しかも吹き抜けているという京都の町屋の趣を残した店内です。
私はカウンターへ。8席しかない特等席。
ご主人の趣味良いディスプレイは季節によって変えられ、自慢のカウンターはとても大切に使われていて、ひとつひとつの傷や割れ目などにも愛情を感じていらっしゃる様子。
プレミアム・モルツ。
きれいに磨かれた上品なグラスに冷たい一杯を注いでもらいました。
さらにはご主人にも一杯お付き合いいただきました(^^)
こういうのもカウンターの楽しみですね!
プレモルと一緒に運ばれてきたのは八寸。
パリパリとした蓮根は軽いにんにく風味でいいアテになります。
桜の葉に包まれた鱧ずし、口の中でスーッと溶ける鱧の煮こごり、味のしっかりしみ込んだタコ。
どこか懐かしいような、優しい出汁味を感じます。
鱧のお刺身。
腹側と背中側の皮部分はコラーゲンを感じるようなフニフニした食感。
香ばしい軽い炙りと添えられた薬味とが淡泊にもなりがちな鱧に風味を与えています。
南京の豆乳蒸し。
南瓜のマッシュされた食感を舌に感じつつ、豆乳のソフトな甘さが立ちます。
同系色でサプライズ?中にはウニがたっぷり。葛のとろみで出汁も上手に絡んでくれます。
焼き物。塩控え目、琵琶湖産の鮎。
ぷっくりとふくよかな鮎でした。
魚(うお)ぞうめん、祇園祭の頃に食べる京都の夏の風物詩なのだとか。
かまぼこみたいな魚のすり身をつるるっと涼しくいただけます。
鱧しゃぶ。
鱧の落としをキリッと冷やして食べるのに対して、温かい鱧をアツアツのままでいただく食べ方の美味しさを最初に紹介したのがこのお店です。
しゃぶしゃぶした鱧をポン酢と梅肉、好みのつけだれで。
美しくおろされた鱧。鱧ってさくら貝のようなピンク色をしているんですねー。
これを湯に放つとすぐに真っ白な身を花咲かせます。
京都「有次」の真鍮鍋。そのフォルムの美しさもさることながら、美しく磨かれた日頃からのお手入れが素晴らしいです!
最後はこのしゃぶしゃぶを終えた鱧の出汁が溶け出したスープ、そして雑炊をいただきました。
鱧はしっかり出汁が出るのですがこれがくどくなくとても上品で、程よい脂とコラーゲンのとろみを感じる上質スープなんですよね。
デザート。
静岡県産メロン。みずみずしくて果汁がほとばしります!
料理人としてのプライドと京料理の技術がベースのお料理であるのと同時に、毎日食べたくなるような親しみがこもった味がするんです。
決して奇をてらったお料理ではないのですが、どこか上手ーい<はずし>があってその味にありついた瞬間にホッとする…、そんな気取りのなさがとても嬉しかったりするのです。
ご主人のお人柄も優しい味に表れているのだと思います。
素朴ながらも味わいのある器、何気なく飾られている置き物などにも注目です。
【お店データ】
名前:割烹 なか川
住所:京都府京都市東山区祇園花見小路通新橋東入る
TEL:075-541-0552
※祇園のしっとりした空気も一緒に楽しんでみてください^^
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【特集】
関西のブロガーの皆様&東京ブロガー2名で巡る、夏の京都と美味しいもの
プレミアム・モルツのクーポンあり。
・「京都の料亭 割烹特集」
・「京都の川床 特集」
完全に茹でるわけじゃないと思うので、ぷりぷり感がありそーで美味しそうです。
鱧しゃぶを考案されたお店なんですね!私が食べた鱧しゃぶとは鱧の切り方が違います。同じお料理でも、こうして比べてみるとお店によってホント、ちがうんですね~
有次の鍋、カレーのポット思い出しちゃいました。すごーく滑らかな曲線ですね。こんな綺麗なお鍋でしゃぶしゃぶ、味も一段と引き立つんでしょうね☆
丁寧に、丹精込めた職人の仕事ぶりがうかがえますね。
どうして日本人はこんなにも繊細なものを作り出せるのでしょう!
日本が誇る”京都”の魅力を存分に味わせていただきました^^。
うっとり。。。
そのようなシチュエーションでは、キーンと冷えた瓶ビールが最高ですね^^。
写真で見ると、とーっても涼しげですが、京都はやはり暑かったですか?
冷たいモルツをキューッと一杯!最後のメロンまで美味しそう~~♪
アメリカのメロンは安くて美味しいと思っていたけど、この写真を見て
全くの別物だ!と再認識しました。ぷぷ。
お店の方、くにさんの事を覚えていらっしゃいましたよ!
さくさくと仕事をこなすご主人の手際の良さ。しかも気さくに対応していただきまして、楽しい食事になりました^^
京都はどこでも素敵な景色ですよね。
ゆっくり周りたかったです。
鱧しゃぶの出汁で食べる野菜も最高でした。鱧って優しくでも強い出汁が出ますね。
有次さんには次の日立ち寄ってみました。美しい用品が沢山ありました。そして奥の方には工房もありました。
すべてが京都で賄えてしかも一級品というのも素晴らしいことですよね。
フランス料理が世界遺産に登録、というのなら京料理もなっていいと思うんですよー。あれだけたくさんのお店があるのはやはり京都ならではですしね^^
そんな中にも色んな趣のお店がありますが、このお店は常連さんが集う居心地のいいお店でした。
何にも言わなくても好みのものを黙ってスッと出してくれそうな、そんな雰囲気がありました。
noriさんも日本に帰ってきたら京都!ぜひぜひ~★
久しぶりの京都でした~
どこを見ても京都は絵になりますね。
京都と言えば鱧、というイメージってあるんですけどほんとーっにどこに行っても鱧。そうなってくると「なぜ東京はそうではないのだろう」なんて考えてしまいます。
この独特さが京都の魅力ですね!
京都でつながりましたねー♪♪
お水がいいからなのでしょうか、和食だけでなく京都には美味しいものが沢山ありますし京都でお店を開く方も多いですよね。
お店のご主人の出身である静岡のメロン。静岡のメロンの美味しさを教えてもらいました。キンッと冷やしてあってみずみずしーくジューシーでした☆